のんびり村のkiki【第5話】
のんびり村は今日もとってもいいお天気。
最近は雨も降ることなく、日差しが強くて歩いていると大粒の汗をかくぐらい暑い。
そんな汗をかきながら歩いているのがタヌキのノーリーだ。
ノーリーの靴屋さんは今日はお休みなので、前から行こうと思っていたkikiのケーキ屋さんに向かっている。
「やぁ配達イノシシ」いつもご苦労様、しっかりと水を飲んで走るんだぞ。
配達イノシシは毎日走りまくっている。
カランカラン
「ハイ!いらっちゃいませー」
「やぁkiki。今日は僕がケーキを買いに来たよ。今流行りのチーズケーキを1つくれないかな 。この前も『のんびり村新聞』に載っていてとっても気になっていたんだ」
「はーい!ありまちゅ。ありがとうごぢゃいます」
こうして、タヌキのノーリーは今流行りのチーズケーキを1つ買って帰った。
このチーズケーキ毎日5個ぐらい売れるな。 また明日のために準備しないと。
そんな感じでkikiもケーキの準備に大忙し。
場面は変わり、
「カツンカツン」
ヒールの音がする……。カツンと音を立てながら歩いているのは、『猿姫』だ。
猿姫はピンクの毛並みがとっても綺麗な、のんびり村一のべっぴんさんだ。
「あー最近はケーキ食べてないなぁー。けどあたいはダイエットもしてるからケーキなんて食べないよっ」
と独り言を言いながらカツンカツンと歩いている。その隣を配達イノシシが猛スピードで通過した。
「ちょっとぉ〜危ないわね」
ヒールでその歩く様子をいろんな人が見ている。それぐらい猿姫はとっても綺麗でピンク色のオーラを放っている。
空を見上げるとオオカラスのパトカーるが飛んでいた。しっかりとのんびり村を守っている。猿姫が歩いているとボキッと右足のヒールが折れてしまった。 何てこと、これでは歩けない。どうしよう困ったなぁ〜。
そう思っていると、前からタヌキのノーリーが歩いてきた。
「やぁ猿姫、こんにちは。どうしたんだい? ヒールが折れてしまって困ってるの?じゃあ今からうちのお店に来なよ。今日は休みなんだけど、猿姫の靴を直してあげるよ」と言ってタヌキのノーリーと猿姫は2人仲良く、ノーリーの靴屋さんへ歩いて行った。
まるで猿姫とデートしてるかのような気分だった。
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