のんびり村のkiki【第1話】
ここはとっても空気が綺麗で新鮮な野菜がたくさんある、そんな山のふもとの、のんびり村。
今日もみんなお昼寝タイム。
えっ!?
お昼寝?
そう、のんびり村の朝は、遅く、午前11時から仕事をスタート。
そして、午後2時にお昼寝タイム。
夕方4時には終わって帰宅するらしい。
なんとのんびりした村だ。
そんな村1番のお店がある。
ケーキ屋さんだ!
そこの店長はウサギのkiki。
これがまたのんびり屋さん。
毎日遅刻は当たり前、ケーキの売り切れも当たり前。だけど、とっても人気。
カランカラン。
「いらっちゃいませー」
「いちごのショートケーキくださいな」
「あれれー、ごめんなちゃい。今売り切れですー。てゆーか作るの忘れてたー」
こんな感じのケーキ屋さん。
カランカラン。
「こんにちは!モンブランってゆうケーキありますか?」
「あ、はーい!モ、モンプ、ランでちゅね。あるあるー」
「はい、どうぞー。ありがとうごぢゃいますー」
そんなこんなで夕方の4時になった。
今日はこれで終わりー。
あっ!
「いちごのショートケーキは明日ぢゃんと作っておきますからー」
ガラガラガラ。
kikiのケーキ屋さんはピンク色の建物に白い屋根で、とってもかわいい。
『kikiのケーキ屋さん』とゆうおおきな看板が付いている。
となりの村からカメラで写真をとりにくる子がいるほど、人気のケーキ屋さんだ。
店を閉めてから、kikiは明日のためにいちごを買いに行った……。
道をトコトコ歩いていると、すごいスピードで『配達イノシシ』が走っている。
のんびり村では荷物やお手紙はこの『配達イノシシ』が運んでいる。
まわりの子たちも、ノコギリで木を切ったり、川の水で洗濯したり、バタバタしている。
どうやら、のんびり村は夕方4時からバタバタ村になるようだ。
配達イノシシがまた目の前を走っている。
kikiは店についた。
よーし。
「いちごをくださーい!」
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シーン。
閉まってる。
夕方4時までだった。
kikiはクルッとまわり、またトコトコ歩いて行った。