のんびり村のkiki【第6話】
「ヒールを直してくれて本当にありがとう」 これでまた「カツン、カツン」と音を立てて歩けるわ。
こうして猿姫はまたピンク色のオーラを放ちながら、南の方へ歩いて行った。
「いやーいい仕事したな、こういう風に困っている人を助けることが一番嬉しいよな」とタヌキのノーリーは独り言をブツブツと言っている。
よーし!また明日からいろんな靴をみんなに履いてもらおう。ノーリーは本当に靴が大好きで靴を愛している。自分の靴も毎日、ピカピカに磨いているようだ。
一方、ケーキ屋さんのkikiは今日も朝からせっせとショートケーキを作っていた。
この前たくさんいちごを買ってきて、なんとかショートケーキを作っている。
カランカラン
「ハイ、いらっちゃいませー」
いちごのショートケーキ2つください。
こんな感じでkikiのケーキ屋さんは絶好調。
そんなある日の午後kikiは何だか、おでこが熱い。
「これはもしかして、ねちゅ?」
今日は早くお店を閉めてゆっくり休もう……。
kikiは、少し離れた、『のんびり薬局』にやって来た。ここで薬をもらおうと思った。
「どうしましたかぁ?ちょっと顔が赤くなっていますねー」
そんなときは、コチラの薬がいいですよ。
と白衣を着た、『こぶたのカナコ』がやって来た。
kikiはホッとして、カナコから、風邪薬をもらって帰った。
「ドドドドッ」
配達イノシシがやって来た。
どうやら、お仕事中に石につまずいてコケたらしい。
こぶたのカナコがちょっと見せて、
ふむふむ、これぐらいなら、この痛み止めかな。
「ありがとう、これで走れるぞ」
配達イノシシにとって足はホントに大切なもの。商売道具のようだ。
のんびり村の薬局は、大忙し。
「みんなケガとか、風邪には気をつけてね」
そう言いながら、こぶたのカナコは、
今日も働いている……。