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高階修 『起業するときに読む38のノウハウ』

高階修さん(松濤bizパートナーズ合同会社)

僕にとってのこの本:
起業を目指す人が、創業期の壁を最短で乗り越えるための知識が詰まった本。

たいへんコンパクトですが、知識が詰まっています。経営コンサルティングを本業とする著者による、創業の手引書です。

たとえば株式会社と合同会社はどちらがよいか、自分でできる作業はどこまでか。ドメインのとり方、ホームページはどうやって運営するか、広告の出し方、ロゴの作り方、canvaの説明まで。

やり方や調べ方の紹介が、とても具体的です。

いつか、創業をめざすときにはレファレンス的にそばに置いておきたい本だなと思いました。素晴らしいなと思ったのは、「はじめに」でサラリと述べられた、本書の執筆編集の基本姿勢でした。

市場に氾濫する企業のための情報は、「色」がついている。その「色」について、著者はこう語ります。

 発信される情報もさまざまですから、調べるほど疑問に思うのも、ある意味正しい感覚だと思います。
 業種形態により初期段階ですべきことが異なるのは当然ですが、大多数の起業にとっての定石はさほど変わりません。「利害関係のない立場から」起業側に有利になる情報発信をする意図で、本書は企画されました。

はじめに、より

正直、今の自分の創業の知識レベルでは、これほどコンパクトでわかりやすいものでも、知らないことだらけです。ただ、素人ながら、本書は初心者の手引書のようでいて、独特の奥行きも感じる部分があります。それは著者高階氏の上記のような基本姿勢によるものかもしれません。


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