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いもとようこ 『かぜのでんわ』

僕にとってのこの本:
失う。さみしいきもち。話をしたいきもち。言葉にしてみる。いなくなったあのひとの声は、自分のなかにある。


2014年の作品、絵本。作品は、実話をもとにしています。佐々木格(ささき いたる) 氏という方が、大事な人を亡くした人のために作った「風の電話」は、実際にあるそうです。佐々木氏が「風の電話」を着想したのは、東日本大震災がきっかけでした。

言葉にしていくこと、それが大事なこと。

たぶん、言葉にすることはエネルギーがいることだと思います。
それでも、それはやったほうがいいのだと思いました。なぜならば、自分の中に、大事な人の言葉はしっかりと入っているから。言葉にして自分自身に聞かせることができるから。

そのようなことを考えた次第でした。

安克昌氏の、この本が脳裏をよぎりました。

いもとようこ 氏は、『ねこのえほん』、『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞された作家さんだそうです。たいへん多作な作家さんで、少ししらべてみると、昔話やおとぎ話を手掛けている方でもあるようです。


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