鈴木義幸 『「承認(アクノレッジ)」が人を動かす』
僕にとってのこの本:
よくみて、本は購入しよう。
いやー、そうかあ。そうだったのか。
たしかに、ほとんどこちらの本とかわりませんが、微妙に、違います。
でも、最後の章は、大幅に書き換えられていました。以下のような感じです。
LESSON 6 変わる時代と、変わらない本質
・ハラスメントを避けるには
・リモートワークには「リサーチ」と「イマジネーション」
・チャットツールでもアクノレッジメントは伝わる
・多様性を活かすためには
・「やってるつもり」のアクノレッジメント
もとになった本が書かれた2008年は、まだハラスメントや多様性について今ほど喧しい議論はなかった。
だから、アクノレッジメントの基本的な行動をとりやすかった時代だった。
どういうことかといいますと、アクノレッジメントは一番大きな言い方をすれば、「あなたがそこにいることを承認すること」なので、たとえば無理にほめるわけでもなく、そこにいることを認識していることを伝えることになる。
1「いつもコーヒーを飲んでいるね」
2「髪をきったみたいだね」
3「遅くまで仕事をしているね」
4「本を読んでいるね」
上記のような何気ない一言が、じゅうぶんアクノレッジメントとして機能することがある。問題は、だれがいうのかと、いうタイミングがいつか、でした。
ところが、上記の言葉も、「上司がいつも自分を監視している」ととらえられてみたり、「髪を切っている」などは、セクシャルハラスメントととらえられたり。
今回のバージョン替えによって、著者の鈴木氏はそうしたアクノレッジとハラスメントの最新の問題について切り込んでいました。
なるほどなあ。
でも、もうけっこうやっちゃったなあ。こちらの本を読んで、感銘を受け、けっこうやっちゃったなあ。髪切ったねって、何回か言ったなあ。
言ってもいいんじゃないかなあ…
いや、でもリスクはリスクだな。
「仕事についてのアクノレッジメント」に集中する、とどめておく、というところが本書の落とし所だったように思います。勉強になりました!
でも、やっぱり版がかわっても変わらないことがあった。
時代は変わる、でも変わらないものもある。
それはこれだ!
このマインドは、今回も貫かれていました。