見出し画像

黒石健太郎 『成功率が格段に上がる 企業の準備』

僕にとってのこの本:
企業までの道筋は具体的。90日でやるべきことがまとまっている。できる範囲の「検証」は自分でやること。泥臭さ、必要だよ。



2023年初版。
著者は「企業の学校」の有名な方ですね。


第1章 起業するなら、失敗を前提にした準備を
第2章 90日で起業する
第3章 検証から完全独立へ
第4章 それでもあなたは、起業しますか?

大変参考になりました!
ある知り合いの方のおすすめで読んだ本でしたが、すばらしいです。

いかに印象的な部分を、僕なりの解釈で並べてみます。
・売れるレベルのアイディアなら、そもそも売り込む必要はない
・起業活動には、どこまでいっても変動要素がたくさん
・同じような起業モデル、10人中7人が成功、3人は失敗
・はたらきながら起業、許諾の問題
・創業同期 孤独をのりこえる
・健康は大事!
・利益=売上ーコスト 真の意味を理解すること
・一定の行動量・プロモーション量を担保しない限り、需要の有無や事業の良しあしは判断できない
・たいてい、検証は5万円以内でできる
・チラシの反応率、DMの反応率は0.3~3%程度
・時間の消費量、企画が1~2割、実行が8~9割。成果に与えるインパクトはこの逆。
・企業のアイディアのポイント
 まずは100個以上考える 質より量 複数人の頭で考える 否定も賛同もしない
・「誰の」、「どんな課題」を解決する「どういうサービス」なのか、60文字以内にまとめ想定顧客に見せる
・客数=認知した人数×購入率
・人脈に依存しないほうが、売り上げのコントロールはできる。

企業は楽して稼ぐものではない。アイディアだけならだれでも持っている。大事なのは準備。

読みながら、「なんかいつもよりも時間がかかる本だなあ」と思っていたのですが、それはたぶん考えながら読むことを余儀なくされていた、ということだと思います。そういうことができる指南書は多くないように思います。

つねに自分が起業していくことを具体的に想像させられる、そんな本でした。

90日で起業する場合の、具体的なスケジュールはとてもすっきりしていました。初日→7日→21日→28日…
あらゆる段階ですべきことが書いてありますが、大事なのは、すべてを同時に回していくこと。

企業収入が月収の50パーセントを超えてから、会社をやめる、などは、リスクを避けるという意味では先日読んだこちらの本とつながりがありました。

本書は、営業や、足で「泥臭く稼ぐこと」についての言及が多いかなと思います。そしてそれが、他の書が描かせてくる「企業のキラキラしたミライ」とは違うようです。起業家が直面する問題にリアルに向かい合ってくれる本だなあと思います。

「教育サービスも手っ取り早く始められそうということで、オンランスクールをまず考える方が多いのではないでしょうか?
 ただ、教育サービスで起業される方を見ていると、オンラインスクールではじめた方よりも、自宅開業ではじめた方のほうがうまくいっている確率は高いです。」

第3章 検証から完全独立へ、より

僕がいつか起業するなら、教育サービス、になるのかなあと思っているのですが、自宅を使うかどうか、これについてはとても考えさせられます。

ぜひ、手元においておきたい。将来、レファレンスにしたい本です。


いいなと思ったら応援しよう!