ベビーキープでハラハラ①
トイレの個室などに、赤ちゃんをちょこんと座らせられるのがベビーキープです。
日本に初めて誕生したのが1990年。
ママたちのニーズによって誕生し、当時としては画期的な製品でした。
でも、少ししてから「ベビーキープは便利だけど、この場所は…」という利用者の声が、SNSを通じて多く上がるようになってきたのです。
子どもがドアを開ける
施設にあるトイレには便器の周りに様々な設備があります。
誰もが必要とするモノが優先となるため、ベビーキープはどうしても扉側に設置されやすくなります。
また、子どもも親の顔が見えているので安心ですよね。
でもそうなると、ドアのカギに子どもの手が届いてしまって、開けられてしまうことがあるようです。
想像しただけでも怖いです…。
トイレのドアにカギを2つ
その対策として、子どもの手が届かない位置に、もう一つカギを付けることを、長年推奨してきました。
子どもの視界から入りにくく、手が届きにくい位置に、同じカギをもう一つ追加するだけです。
ベビーキープの掲載されているカタログやホームページ、設計者向けのプランブックなどで根気よく提案を続けてきたせいか、最近では対応してくれる施設が増えてきました。
気付いたら、遠慮なく施設側に依頼を
それでもまだ、「危なかった!」といった投稿をSNSで目にします。
その場合は、施設側のHPにある問い合わせ先にメールまたは電話で、“カギの追加”をお願いしてみましょう。
親たちの声にすぐに対応してくれる施設であれば、また行きたくなりますよね。
子どもにお気に入りを持たせる
その他の対策としては、ベビーキープに座らせたとき、自分が用を足す前に、子どもにお気に入りグッズを持たせてみてはいかがですか。
ただし、落ちないように、子どもの服などにひも付きクリップで留めてから。
子どもは新しい方に興味を持ちやすいので、効果がない場合もあるかもしれません。
まずは試してみてくださいね。
その他、難しいですが、子どもにカギを閉めているところを見せないようにできればいいのですが。
親がカギを閉めるという、音と動作に「真似したい、やってみたい」という好奇心が沸いてきますからね。
安心して使ってもらいたい
せっかく便利なベビーキープでも、扉に近いと諦めて使わず、抱っこ紐のまま用を足したという親もいます。
とても残念なことです。
どこの施設でも安心してベビーキープを使用してもらえるようになってもらうのが、開発者としての願いです。
ベビーキープでハラハラ②|河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー (note.com)
おむつ交換台でのヒヤリハット①|河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー (note.com)