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圃場整備で田んぼが変わっていく

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。

正月早々に隣の市安来の山手にある広瀬に行きました。
おいしい水を汲むためです。

と、途中の田んぼが見たことのない状態になっていました。

表面が削られ、真ん中に古墳のように台形に土が寄せられていました。

農地の区画整理をしているのです。
大規模な田んぼにし、大型機械で米作りをやっていく準備のようです。

畦もなくなるとか?

大きな機械を持つ農業法人が一手に引き受けていくようです。

人の手でする作業がなくなり、高齢化した農家は田を任せることができるという話ですが、日本の農業の在り方や田んぼがあったからこそ生存していた生き物たちはどどうなっていくのでしょう?

大庭にある田んぼはまだ整備されていません。
稲の株が残り、一面茶色の田んぼ。見慣れた冬の風景。

圃場整備中の、灰色の土だけのかたまりは異様な光景でした。

自分で田んぼをやってみて、田んぼや水路にはたくさんの命が生きていることを知りました。

時には猪にやられることもありますが、猪も一つの命。

機械を使い、農薬をドローンで撒いていけば確かに人の手間はぐっと減ります。

でも、米だけでなく藁も使う日本の稲作とその副産物は消えてしまいます。

私は多年草化させ、田んぼを野生化させて人が肥料や機械を使わないほうがうまくいく方法にチャレンジしています。

人と土地と稲と周辺の昆虫や植物が共存する世界を大切にしていきたいのです。

生産性を問われれば、太刀打ちできないことはわかりきったことです。


環境を壊さず、人の負担(体力と資金力)を軽減させることができるという点では注目に値する方法だと思っています。


人口が減っていき、米の消費量も減っているのに、たくさんの米を効率良く作る方法で農家をがんじがらめにするのはいかがなものか?
私はそう思います。

お蔭様で小規模なので、農協さんなどとのかかわりもなく、地道に自分の力でほんの少しの米を作りあげました。

出来たお米は歯ごたえのあるおいしいお米でした。
ふわふわな、やわらかい米が好まれるなら商品価値は低いでしょうが、食べ応えがあるのが私はうれしかったです。

食を人任せにしてしまっていいのか?ということを圃場整備の現場を見て考えました。

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