日々の暮らしを丹念に
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
先日の朝、東京の友人から連絡がきました。
今から松江にいくって。
忙しい人なので、たいがい帰郷の連絡は突然なのです。
だから、会える時もあるし、会えない時もあります。
今回は大丈夫でした。
彼女が飛行機で移動している時間に私は私用をすませ、空港に迎えにいきました。
同級生の店に蕎麦を食べに行き、工房に行って夕方までいっぱいおしゃべりしました。
私は一人で黙々作る仕事。
彼女はたくさんの人と一緒にやる仕事。
分野は違っていても、今の世の中を見る視点はみごとに同じでした。
彼女との会話から考えたことを書こうと思います。
ありあまる情報が人の不安や怒りを煽っていること。
傷つけないことが友情だという勘違い。
勉強会を繰り返すことの無駄。
自分で勉強することがとても少ないこと。
群れて反対を唱えるけれど、自分で判断しているのだろうかという疑問。
だれかの背中に隠れて自分を守る人の多さ。
世の中をコントロールする側には、いつも儲けるという目的が潜んでいることを感じます。
反対ごっこはもういいんじゃない?と思うのです。
政治をしている野党という存在も反対を唱えることだけが仕事のよう。
何かに反対するなら私は代替案を提示すべきだと思います。
ただ、それは簡単なことではないのもわかります。
大きな力を持つ相手に反対を唱えても蟷螂之斧でしかないこともあります。
だから集まるための勉強会ならわかります。
でも、同じ勉強を繰り返すだけということには疑問だけ。
意識が高い存在である自分でいたいという願望が少なからず見え隠れしているように感じます。
私は勉強会には一度出たら十分だと思っています。昔は誘われたら参加したけれど、今はきっぱり断ります。
勉強仲間という群れの中にいるのは居心地がいいのでしょう。
群れの一員には大きな責任は発生しません。
先頭を切ること、孤独に活動することは怖いことです。
大きな責任を負うことだから、、、
それを十分に承知して大きな背中に隠れていることに意味があると思うのならすればいいと思います。責めることでもありません。
でも、私はしない。したくない。
私は代替案も浮かばないから、日々を丹念に生きることを目指したいと思います。
だから、機械を使わない稲作をしています。お向かいのお母さんを野菜作りの師匠と慕って野菜作りを手伝います。
工房の花を可愛がってきれいな花を咲かせようと工夫します。なかなか難しいことですが、土地に合った花は増えてくれます。
友人から譲り受けたメダカを育て、欲しいという方があればお分けしています。うまく育てられない年もあって、時にはまた誰かからいただいたりもしますが、10年以上ずっと育てています。
卵を別にし、小さな子供を育て、大きくするのは面倒なこと。
でも、日々の積み重ねとメダカ自身の力があればこそでです。
生まれて大きくなったメダカを連れて帰る人もいます。メダカ外交ですね。
お花もしかり。ブドウなどの実も同じです。
頂いたり、差し上げたりとお花外交します。
工房に来た時と比べると花の数は格段に増えました。
人との付き合いに疲れても花はそんな小さいことなど気にせずに自らの力で咲こうとしている姿を見せてくれて、元気をくれます。
嫌なこともがっかりすることも、植物といると、田んぼにいると忘れることができます。
同じように工房で梅干しをつけたり、味噌を仕込んだり、チンキを作ったり、花や野草を刈って乾燥させお茶にしたりという生活も同じ。
作っている時間、世話している時間は瞑想している感じ。
いろいろな想いを花や田んぼで拭い去り、笑顔になって日々を過ごすことは小さいことですが、世の中を照らす灯りになると思うのです。
小さな灯りが一つずつ増えていけば世の中は少しずつ変わるはず。
そう信じて、じっくりゆっくり暮らしていこうと思います。
ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com
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