マニュアルに縛られない
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
今年は稲作を仲間とやります。
タイトル画像は冬越しして芽生えた苗です。
手順はある程度決まっていますが、大きな農家だと苗を買ってきて田植えとなります。
うちは田んぼが小さいのと、出来るだけ無農薬でやりたいので、種籾を去年、一昨年育てた米のものを使うことにして、苗作りからやります。
去年、遊びのように樽で稲を育てたら案外簡単にできました。
苗作りも、苗床を消毒するようにとか書いてあるけれど、消毒薬なんて使いたくないので、洗って日光消毒しました。
もうスタートからマニュアル度外視です(笑)
種籾を蒔く作業は、私にしたら花の種を蒔くのと大差ないと思うので肩の力を抜いて、それでも苗床を用意して土も買ってきてみんなで蒔きました。
農作業と聞いて、どんな難しいことをするのかとみんなは思っていたようです。
苗床に籾をばらまいて、上から土をかけるだけ。
そこから毎日水をやったり、夜の保温を忘れずにやることなどはありますがだれにでもできることなんです。
マニュアルに精通している元公務員の友人にはちと遅くないか?と言われましたが、そこも無視。だって、去年は6月に種蒔いてしっかり収獲しましたもの。
ただ、やりたいかやりたくないかだけ。
やりたい仲間と元気な米を作りたいから、籾に元気に育ってねって声かけて蒔きました。
うちのグループのマニュアルはこの、声掛けが一番かな?
方法ではなく、想いのほうが大切。
そして、苗床を外においてマルチで囲うのも大変なので、日当たりのいい縁側でビニールシートを夜には掛けるやり方をすることにしました。
出た芽を鳥に啄まれるのも困ります。夜いなくなる工房なので、朝早くにやられないように縁側作戦です。
シートが苗床にべったりくっつかないために、友人にもらった小さい椅子を使っています。
去年は少しの種籾だったので、台所のバットを使って種を蒔き、隙間を確保するために竹の棒を土に差し込んでいました。
去年も今年もマニュアルにはない、あるものを最大限使うやり方をしています。
なにをどう使うかを考えるのは楽しいこと。
私の仕事でも、同じ頭の使い方をします。
専用の道具を使わなければならないという縛りはないわけです。
買わせたい誰かに誘導されるのはつまらないことです。
苗を買うのが当たり前になっている農家さんも多いようです。兼業で大きな田んぼなら仕方のないことです。
でも、私たちはちょっとだけだから日用品を使って工夫すればいいと私は思います。
苗床は無料でもらってきました。シートや椅子も私が持っているもの。
種籾は去年と一昨年収獲したもの。
買ったのは土だけです。
余った土はもうなかったので、専用の無肥料のものを買いました。
支出はそれだけです。
マニュアルより、種籾の声を聴きながら、大切に苗を育てたいと思います。
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