幸せな変わり者だわ
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
この年で田んぼをやり始めたのです。
それも地元ではほとんど知る人もない多年草化を目指した稲作を。
最初のきっかけは、グループの中で担当になったから、、、
習い事の先生の指名で、3人でやれという話だったのですが、私が事実上ほとんど一人で一年稲作をしました。
人間関係の中では納得のいかないことも多かったけれど、この体験をして、稲作や田んぼのことが面白くなったので、グループでの稲作が終わったあとで去年から稲作を再開しました。
自分から稲作がやってみたいと思ったのです。
去年は1年半放置された田んぼのイグサを始めとした草を根っこから抜くのに大変な労力を費やしました。
一緒にやり始めた仲間がその大変さにどんどん脱落していきました。
来年は楽になるよと言っても説得できず、、、
やりたくない人の機嫌を取ってまで一緒にやろうとは思わないので、去るもの追わずとさよならしました。
大変だったけれど、やればやっただけの成果がある稲作は私にとって手応えのあるものです。
去年予想した通り、今年の草はほんの少しですぐに作業終了となりました。
なにしろ相手は自然なのですから、ある程度の長い目は必要なのです。
いつも、自分で考え、結果を見て次の判断をして行動するのです。
個人でミニチュアを制作販売するカタチを自分なりに追求してきた私にはわくわくする作業です。
なんで、そんな苦労をしたいのかと思う人もいるでしょう。
大変な作業の先に大きな喜びがあるからです。
ただ喜びや評価だけほしい人もいるでしょう。それはそれです。
私は自分が動きもせずにもらう評価などほしくないのです。
いや、他人の評価などどうでもいいのです。
稲作をしていれば、米ができるという成果がしっかりと確認できます。
それだけで十分。量が少ないか多いか?稼げるかどうかも度外視です。
おいしいお米が自分の手でできたということこそが成果です。
世にいうタイパもコスパもクリアできていません。でも、得難い喜びを感じることができるのです。
私は、機械化された農業、方法論が決まっていて管理される農業がいつまでも続くかどうかに疑問を持っています。
海上封鎖でもされたら、機械を動かす燃料があっという間に手に入らなくなります。今でも燃料代はうなぎのぼり。
イチゴなどの加温する果物はうそのように値があがってしまいました。
機械が無用の長物になっても稲作ができる知恵があれば、危機を乗り越えていけるはずなのです。
機械を使って、あまるほどの米を作るのではなく、それぞれが食べられるだけの米を作る生活を予想すべき時代だと私は思っています。
そんな怖いことは起こらないという人も多いでしょう。
全ての人に賛同してもらおうとは思いません。
怖いことを想定して、ただ不安になるのではなく、次にできることを先取りしていきたいのです。怖がってないで動きたい。
AIをうまく使って行こうという考えもあるでしょう。
私にはできないことなので、そこはお任せします。
ただ、電気の供給がなくなったらパソコンもテレビも箱でしかなくなります。
人の手で生み出すことをもう一度考える時がせまっているだろうと感じています。決して怖がっているのではなく、少し昔にやっていたことをやればいいんだと私は思っています。
田んぼの周辺には生き物も花もいっぱい。
きれいな水の流れの音を耳にし、土や水に手にふれていると元気をもらえます。
決して頑健な体をもっているわけでない私が土や水やいい空気に助けられて元気に田んぼ作業ができています。
そういった実感を持って作業できることは本当に幸せなことです。
変人だと思われているでしょうが、他人に迷惑をかけていない変人は地道に前に進もうと思っています。
他人の評価は気にせずにいられるのはいい環境にいられるからでしょう。
私は幸せな変人です。
ミニチュアちさと工房
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