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『歌舞伎の知恵』 【うちの本棚】#歌舞伎

読書感想でなく、本棚にある歌舞伎関連書籍について、どんな本なのか記録しつつ紹介するものです。

基本情報

タイトル:歌舞伎の知恵
発行
(奥付の初版の年を記載):1997年
著者:山川静夫
出版:演劇出版社

表紙。色褪せてるわけではなく、銀色っぽい表紙なので光ってしまう…。

特徴

写真はすべて白黒だが大きく、文字も大きくて読みやすい。

第一章は歌舞伎に出てくる「赤」や「紫」など色の話。
第二章は演目から、歌舞伎の演出の面白さを紹介している。

著者は山川静夫。
このかたは17代目勘三郎の声の吹き替えをしたほどのファン&マニア。
それもあるのか、使われている写真は17代目勘三郎の《法界坊》、5代目富十郎の弁慶(《勧進帳》)、6代目歌右衛門と7代目三津五郎の《喜撰》など、ちょっとめずらしいものが多いように見える。

その他

文章も堅苦しくなく、読んでいると劇場へ足を運びたくなる。

昔(建て替える前)の歌舞伎座、3階の休憩スペースでベンチに腰掛けた山川静夫さんを見かけたことがある。
渋い羽織姿で、周りの方とにこやかに話していて素敵だったのを憶えている。