
『天衣紛上野初花 歌舞伎オン・ステージ』 【うちの本棚】#歌舞伎
読書感想でなく、本棚にある歌舞伎関連書籍について、どんな本なのか記録しつつ紹介するものです。
基本情報
タイトル:天衣紛上野初花 歌舞伎オン・ステージ
発行(奥付の初版の年を記載):1997年
出版:白水社
表紙

Appleの日本語入力は、「くもにまごううえののはつはな」で一発変換。さすが!
特徴
歌舞伎オン・ステージは、演目のセリフとト書き、言葉の注釈、全体の解説、最後に俳優による芸談という構成になっている。
全幕が収録されなかった場合には、入らなかった部分も含めた全体説明の梗概もついている。
実際に上演された台本を底本にしていたり、他の書籍や資料に加筆しているケースもあるので、作者の全集とは内容が一致しないことがある。
芸談がたっぷり収められている。主役だけでなく脇役の芸談も多く載っているので、演目の理解の助けになる。

その他
演目によるが、1演目で1冊のようにかなり丁寧に解説されている。
ネットのあらすじや、事典でのざっくりとした解説よりも詳しく、「名作歌舞伎全集」ほど硬くない。古本なら値段も手頃。
シリーズ名「歌舞伎オン・ステージ」のほのかなダサさも魅力。