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『名作歌舞伎全集』 【うちの本棚】#歌舞伎
読書感想でなく、本棚にある歌舞伎関連書籍について、どんな本なのか記録しつつ紹介するものです。
基本情報
タイトル:名作歌舞伎全集
出版:東京創元社
表紙
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特徴
全25巻あり、わたしはまだ半分ほどしか持っていない。
丸本もの、世話物、鶴屋南北集、河竹黙阿弥集など各巻にテーマがある。
各巻に収められている演目は、Wikipediaにまとまっている。
1950年代に出されていた「歌舞伎名作選」の後継にあたる本。
それもあって、入っている演目は「歌舞伎名作選」と類似している。(といってもわたしは「歌舞伎名作選」を3冊しか持っていないので比較できる範囲が狭い。)
セリフ、ト書き、役名、大道具といった情報のほか、各演目の解説がついている。現代仮名遣いのため、「歌舞伎名作選」より読みやすい。
扉の写真に加え、それぞれの演目ページにも白黒写真が載っている。名優の名場面ばかりで、歌舞伎鑑賞の良い手引きになる。
上演の多い幕や場面が中心で、全段が載っていないことが多いが、現在は上演されない場面や、カットされるセリフが入っているケースもあり、物語の理解に役立つ。
頻繁に歌舞伎を観る人にとっては、予習にも復習にも大活躍。歌舞伎に特化した内容で、入門書のレベルではないので、歌舞伎と長くお付き合いすることを決めている人向け。
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その他
『名作歌舞伎全集』は各巻に、8代目坂東三津五郎が各演目を解説した冊子「月報」がついている。
ここに、他では読めない貴重な情報がたくさん含まれている。古本で購入されるときは、月報付きを購入することをお勧めしたい。図書館などで読まれるときも、ぜひ、月報も忘れずに読むことをお勧めする。
8代目坂東三津五郎は博識で「生き字引」と言われたが、フグ中毒で亡くなった。