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昔の「ほうおう」を読む_00年2月

「ほうおう」は、歌舞伎会の会報。

実家を整理していたら、古い「ほうおう」が出てきたので、記録として概要を残しておきたい。
99年6月〜2002年3月分まである。


表紙

『桂川連理柵』お半、中村鴈治郎(3代目。のちに4代目坂田藤十郎)
裏表紙は『恋湊博多諷こいみなとはかたのひとふし』毛剃久右衛門、市川團十郎(12代目)

2000年2月号 表紙と裏表紙

歌舞伎衣裳

『一谷嫩軍記』熊谷陣屋の場、熊谷直実。

歌舞伎衣裳 「ほうおう」2000年2月号

絵で読む歌舞伎の歴史

「並木正三、大坂で活躍」。
せり上げ、引き道具、回り舞台などの工夫をした作者、初代並木正三。
『並木正三一代噺』は彼の功績を讃えるために書かれたもので、狂言作者の一代記はめずらしいこと、挿絵では後光がさしたように描かれて仏様に見立てられていることなど。

21世紀の主役たち

99年に載っていた「OFF TIME」の後継コーナーっぽい。
初回は尾上辰之助(2代目。現在の4代目尾上松緑)。
評判になった『蘭平物狂』の話のほか、日本舞踊の家元としての話。この年にはNHK大河ドラマ『葵三代』にも出演するので、その話など。

21世紀の主役たち 「ほうおう」2000年2月号

演目

『三人吉三』のこの配役・・・!

「ほうおう」2000年2月号より

江戸商売尽えどなりわいづくし

「こたつ売り」。
農山村部では囲炉裏があるが、薪を燃やすので都市部では使えない。
こたつ売りは大工や建具屋が副業として作ることが多かったらしい、といった話。

鬘おもしろばなし

『野崎村』に登場する油屋の娘お染の鬘「おしどり」について。

歌舞伎ニュース

1月の歌舞伎座と新橋演舞場の昼夜ぜんぶ見るとメダルが貰えたらしい。

歌舞伎ニュース 2000年2月号