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昔の「ほうおう」を読む_99年8月

「ほうおう」は、歌舞伎会の会報。

実家を整理していたら、古い「ほうおう」が出てきたので、記録として概要を残しておきたい。
99年6月〜2002年3月分まである。

表紙

表紙は『義経千本桜』四の切。
裏表紙は『勧進帳』で、坂東八十助(のちの10代目坂東三津五郎)の弁慶。

…うう、懐かしさ、弁慶の素晴らしさに泣けてくる。

99年8月号 表紙と裏表紙

かぶきの衣裳

『白浪五人男』浜松屋見世先の場、弁天小僧菊之助。

絵で読む歌舞伎の歴史

「難波の海老蔵 実事で認められる」。
2代目團十郎は、養子の市川升五郎に3代目團十郎を襲名させ、自分は市川海老蔵となる。1741年に大坂へのぼったが、曽我狂言の荒事は不当たりだった。
しかし翌年には「鳴神」「毛抜」「不動」の三つの局面を生かした『雷神不動北山桜』で実事が高い評価を受けた、というお話。

クイズで覚える名セリフ

伊勢音頭恋寝刃いせおんどこいのねたば』。
お鹿のセリフ「あぶこんさん」、という部分。

(画像の中にも、真面目に書き込んでいるわたしの字が見えて笑える)
イラストのお鹿に、澤村田之助を思い出すのはわたしだけだろうか。

クイズで覚える名セリフ 「ほうおう」99年8月号

名優の人生語録

7代目松本幸四郎

舞台というものは、成功している時は、あまり目立つということがない時です。あらのみえない舞台が成功なので、お客様が陶然と酔っていられる時なのです。

名優の人生語録 「ほうおう」99年8月号

『勧進帳』の弁慶を1600回も演じたという話はわたしも聞いたことがある。

OFF TIME

8代目坂東彦三郎。現在の初代坂東楽善
愛犬がシーズーで、うちの実家にいた犬と似ているなあ。

8月の演目、見どころ

8月納涼歌舞伎の演目はこちら。

岡本綺堂の半七捕物帖を読んでいたし、本とはまた少し違う雰囲気の『人間万事廻り燈籠』面白かったなぁ。

江戸商売尽えどなりわいづくし

目明めあかし」。身分を保証された制度ではなかった的なお話。

歌舞伎ニュース

第5回俳優協会賞と、中村吉右衛門による姫路城歌舞伎の告知。
吉右衛門本人の構成による『白鷺城異聞はくろじょうものがたり』かあ。いいなあ。

歌舞伎ニュース 「ほうおう」99年8月号