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『歌舞伎見どころ聞きどころ』 石橋健一郎【うちの本棚】#歌舞伎

読書感想でなく、本棚にある歌舞伎関連書籍について、どんな本なのか記録しつつ紹介するものです。

基本情報

タイトル:歌舞伎 見どころ聞きどころ芸談でつづる歌舞伎鑑賞
発行
(奥付の初版の年を記載):1993年
著者:石橋健一郎
出版:淡交社

歌舞伎 見どころ聞きどころ 表紙
妹背山婦女庭訓 三笠山御殿の部分

特徴

有名な演目について、芸談を中心に歌舞伎鑑賞の手引をしてくれる本。
役を勤めた名優の芸談を中心に、演目の見どころ、あらすじで構成されている。
ストーリー展開、下座音楽、衣裳、役者による演じ方(「型」)の違いなど、情報が幅広い。
特に芸談は、大正や昭和初期など、自分で原本をあたるのは無理だろうというものが多い。

その他

わたしにとって、予習に使う頻度が1〜2番目に高い本
観に行く演目が決まったら必ず、この本を開いて、載っているかを確認する。
大型で場所を取るのが難点だけれど、文章もページ構成も読みやすい。
写真はモノクロで各演目につき2〜3枚。多くはないが、大正の頃に撮られた写真もあって、歌舞伎が「受け継がれる」芸であることを強く感じる。