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\水耕栽培/ 発芽が難しい理由

発芽はその種にとって一生を左右する一大決心の重要なタイミング。

発芽してしまうと最後、「あっ、思ったより寒い。タイミング間違った(汗)」と思っても後戻りして種には戻れない。

それに、植物は動物の様に動けません。
特別な要因がない限り発芽した場所で生き抜くしかありません。

だから、種は慎重に慎重に今置かれてる環境が生育できる環境として適しているのか吟味して発芽します。

水分はあるか?
空気があるか?
生育しやすい温度か?
種によっては光が当たることが条件になる作物もあります。

中途半端な状態では発芽しないのです。

早播きは特に難しい

早播き:収穫時期を早めたり、収穫期間を延ばしたりするために通常の時期より早く種を播く事。

「早く収穫したい!」「長く収穫したい」という育てる側の理由でその作物が得意としていない時期に種を播くのです。

種が一生を決める一大決心の発芽を、育てる側の都合に合わせてもらうのです。
だから、上手くいかない場合は種や作物のせいじゃないって事を知ってて欲しいです。


また、発芽さえすればOKではなく、発芽後は人の赤ちゃんで言うと新生児のような状態。
そのデリケートな時期をこれもまたその作物が得意としない時期に過ごさせるわけなので、気温や光の条件など大事に整える必要があります。

でも、これがその作物の得意な適期にスタートするのであれば、問題はとっても簡単になります。
植物だって生きて生長したい!
だから、得意な時期は元気に旺盛に、人のサポートなんてなくても勝手に育ってくれます。
育てる人にとっては問題が少なく、気軽に挑戦できます。

早播き栽培は収穫時期が早くなったり、収穫できる期間が長くなったり、育てる人にとって魅力的な事が多いですが、難しい面があることを理解して挑戦してみてください。

水耕栽培、初心者の方が失敗しない5つのポイントをYoutube動画にまとめています。
是非参考にしてみてください。


水耕栽培の発芽が難しくなる要因

水耕栽培ではスポンジなどの培地を利用します。
栽培を通して考えると都合のいい面がありスポンジを利用していますが、発芽の環境としては発芽を難しくしているところがあります。

植物が発芽したくなる水分と呼吸するための空気とのバランスを程よく保つのが少し難しいです。

乾燥しないように水分を多く保つと、呼吸するための酸素(空気)が足らず、気温条件によっては発芽前に種が腐ることがあります。

逆に水分を少なくすると、水分不足で植物が発芽しなかったり。

また、種まき時にちょうどいいバランスでスポンジに水分を含ませたとしても、気温や風などの環境によっては蒸発してしまい、長時間いい状態をキープするのが難しい場合もあります。

この培地(スポンジ)を利用した種まきではちょうどいい水分を保つために種の大きさによって種を播く深さを変えています。
詳しくは以下の記事をご参照ください。

スポンジ以外の資材を使って発芽させる方法もあります。
バーミキュライトやヤシガラ、ロックウールなど。
スポンジに比べると水分と空気のバランスが保持しやすく、発芽しやすいです。
ただ、水耕装置に定植した後、長期栽培に向かない事情もあったりします。
この培地の件については何をどう使うのがいいのかとまとん母さんは毎年試行錯誤をしています。
いい結果が出てお知らせできるようになれば、また記事にしたいと思います。

まとめ

  • 発芽は植物が一生を決める一大決心のタイミングで、植物が納得する環境を整えなければいけない。

  • 早播きなど、その作物の適期とは違う時期の発芽は条件を整えるが難しくなる

  • 発芽だけでなくその後の幼苗の育苗期間もデリケートな時期なので環境を作るのは大切

  • 逆にその作物の適期に栽培をスタートさせれば栽培上の問題が少なく、旺盛に育ちやすく、初心者向け

  • 植物の立場になって、発芽の環境を整えてあげてください。


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