【水耕栽培】鈴なりミニトマトを育てよう!①水耕栽培が土栽培より育てやすい理由
家庭菜園で大人気のミニトマト!
真っ赤に完熟してから収穫するミニトマトは、甘くて美味しくて新鮮!
家庭菜園の醍醐味ですよね。
ただ舌で感じる「甘い!」「美味しい!」だけじゃなく、
食べた瞬間、パッと体も気分も元気になるような、
採れたて新鮮なミニトマトにはそんなパワーがある気がします。
そんなミニトマト、家庭菜園の中では比較的簡単と言われていて、育てやすいから小学生の栽培の教材としてもよく扱われていますよね。
うちの3人の子もそれぞれ小学校2年生で育てました。
夏休みに持ち帰って数日は水やりしてみるものの、その後放置し、しおれたら気付いて水やって・・・
はい、そんな調子ですからたくさんは採れません。
パクパク食べるって大収穫にはとてもならず、そのうち忘れ去られ、夏休み終盤に栽培日記の宿題を思い出して大慌てになります(笑)
ずぼらな小学生の例は極端ですが、ビギナーのミニトマト栽培も近いところはあるんだと思います。
ミニトマト、鈴なりになって、夏の食卓にドンと並ぶ。
憧れますよね。
でも相手は植物、いきなり夏にドンっと鈴なりミニトマトが登場するのではなく、春から大事に育てるから夏の鈴なりになる。
「憧れるけど私には無理」
って思ってしまいます。
「水耕栽培どころか、家庭菜園すらまともにやったことないし・・・」
「以前ミニトマトを育てようとして、途中で枯らしちゃった経験あるし・・・」
「私は植物育てるの向いてない。」
なんとなく向いてないと諦めている方多いように思います。
でも、諦めないで。
水耕栽培なら畑やプランターで育てるのに比べて、お世話のタイミングが分かりやすいし、旺盛に育ってくれるから、初心者でも鈴なりのミニトマトを育てる事ができるんです。
「え~、ほんとに?」
「そんな簡単じゃないでしょう」
そう思われる方、この記事を読んでみてください。
今まで育てるのが苦手になってしまった理由や
水耕栽培だとどうして育てやすくなるかについて詳しく説明します。
もちろん生きている植物です。
「誰でも簡単に!」
とは言いません。
でも理由が分かれば
「これならできるかも」
っと思ってもらえるはずです。
まずは以下の記事を読んで、
「鈴なりミニトマト栽培やってみようかな」って思ってもらえるとうれしいです。
土で育てるのはどうして難しいのか?
そもそも、どうして土で植物を育てるのが難しいのか?
土の状態
土って言っても、いろんな状態の土がありますよね。
田んぼのような泥っぽい土。
砂のような土。
ふかふかの土や、カッチカチの土。
いろんな状態の土があります。
水やりや肥料補給のタイミング
水やりってどのくらいのペースであげたらいいの?
肥料は土自体にあるの?
どんな肥料をどんな方法であげるの?
どのくらい大きくなったら、どのくらいのペースでどんな肥料をあげたらいいの?
情報がありすぎる
「この肥料がいいよ!」
「こうしたらよく育つよ!」
「これを使ったら甘くなるよ!」
web上にも園芸店にもたくさんの情報があって、自分の場合にどれがいいのか分からない。
土の質によっても、
プランターの大きさによっても、
育てる種類によっても、
育てる地域によっても、
その年のお天気によっても、
いっぱいいっぱい、いろんな事が絡んでくるから複雑になって初心者にはどんどん分からなくなってくる。
このように土の状態を整えることは家庭菜園ビギナーにとっては分からない事だらけ。
これが難しくしてしまう要因です。
それともう一つ、植物君の要因で家庭菜園が難しくなる一面があります。
植物君たちが我慢強いから・・・
とまとんたち植物はとっても我慢強い。
おかれた場所で、おかれた環境で文句も言わず精一杯の生長をしてくれます。
水や肥料が足りなかったり、
陽射しや温度が好条件じゃなかったり、
安定しない変化する環境であっても、
諦めず、次にチャンス(好条件)があるかもと、無謀な生長をしないで現状維持の形で待機します。
栽培に慣れた人なら、その待機状態になっている植物をみて、
「あれ?生長が緩慢だな。どこかおかしいかも?」
と気付いて、原因を探して何か対策を講じてやれるのですが、
経験の少ないビギナーから見ると、しおれる訳でもなく、そこそこに元気にしてるように見えるから
「順調順調!」
と見過ごしちゃうんです。
植物君たちが我慢強いから平気そうに見えるんです。
でも、根が伸びないような土だったり、
肥料が少ない、水が足らない、
陽射しが足らない、
そんな悪い条件が続いたら我慢強い植物たちにだって、いつが限界が訪れます。
元気だと思っていたらある日突然萎れてたとか、
ずっと現状維持を続け大きくなれないまま、実をつけないまま終わってしまったり、
我慢強い植物君 + 栽培ビギナー
の組み合わせだと、こういう結果になりがちなのです。
上手くいかなかった原因がはっきりしないから、
「このミニトマトの苗が悪かったのかな?」
「この肥料が悪かったのかな?」
「私、植物育てるのに向いてない人なのかな?」
と、何となく苦手になって、次の年に再度チャレンジする気がなくなっててしまうのです。
でも、この記事を今読んでくださっているあなた、
「向いてないと思っていたけど、上手く育てられるならやってみたい!」
そんな気持ちがあるんですよね。
水耕栽培なら何が解決されるのか?
お世話がどう分かりやすくなるのか?
続きを読んでみてください。
水耕栽培の仕組み
水耕栽培と言ってもいろいろな手法があります。
詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
いろいろな水耕栽培全般での説明は煩雑になります。
今回の説明はハイポニカの方式。
家庭用水耕栽培キット、ホームハイポニカを利用した場合でのお世話の方法を説明させてもらいます。
ホームハイポニカでは循環ポンプで養液を汲み上げ、上下の2つの槽を循環させる仕組みになっています。
①水耕栽培なら根の環境をほぼ同じにできる
循環している養液は付属のハイポニカ肥料を500倍に薄めたものです。
利用する水の温度や品質によって若干の違いが出ないとは言えませんが、水に同じ肥料を同じ濃度で希釈するだけなので、誰がやってもほぼ同じ環境を作ることができます。
一方土の場合は土の粒子や固さや水はけや肥料の状態など、条件がいろいろで一定になりません。
このように、水耕栽培ならスタートの状態を誰がやっても同じようにできるので、ビギナーでも失敗が少ないのです。
②抵抗なく根を伸ばすことができる
また、水耕栽培は養液の中に根を伸ばすので、単純に抵抗が少なく、白く元気な根を伸ばすことができます。
元気に伸びた根で水も肥料もたっぷり吸収して、枝葉を大きく元気に生長させてくれます。
③肥料や水の補給のタイミングが分かりやすい
ホームハイポニカではフロート(うき)がついていて、植物が養液を吸って減ってくると、このフロート(うき)が沈んで、減ってきたことが分かる仕組みになっています。
減った分だけ、水を入れ、入れた水の量に合わせて液体の濃縮肥料を入れます。
水や肥料を与えるタイミングが単純明快で分かりやすい。
与える量も単純計算で分かりやすい。
分かりやすいから失敗が少なく、誰がやってもほぼ同じように栽培ができるのです。
まとめ
ただ、それでも相手は生きている植物です。
これ以外の要因(天気・病気・虫etc.)も影響します。
だから「手軽で簡単!」と安易に言えないところもあります。
でも初心者でも鈴なりミニトマトを育てる失敗しないポイントがあります。
水耕栽培歴27年。
★水耕栽培メーカー「ハイポニカ」社員として9年、
★結婚退職後、家庭菜園の現場で自分で育てながら家庭用水耕栽培キットのネット販売「ごきげん野菜」を運営してきました
お客様からの様々な栽培のご相談、上手くいかなかったお話、電話やメールでたくさん、たくさん対応してきました。
だからこそ分かる、
初めて水耕栽培をする時に失敗しがちな事例、
何に注意すればそんな失敗を減らせるか?
それをまとめたのが以下のyoutube動画になります。
【水耕栽培】初心者でも鈴なりミニトマトができる5つのポイント
4月が育て始めるおすすめの時期です!
夏に鈴なりミニトマトを収穫するには春に始めなきゃ!
今後もこのnoteで鈴なりミニトマトを育てるお役立ち情報を記事にしていきます。
この春から一緒に水耕栽培で鈴なりミニトマトにチャレンジしてみませんか?
きっと楽しい夏が待っていますよ。