見出し画像

\水耕栽培/でグリーンカーテン 蒸散量や緑化の効果を測ってみた!水耕だからどんどん蒸散!

以前住んでいたアパートで育てていたグリーンカーテン。
グリーンカーテンの効果を数値化するために、温度や蒸散量(近似値)を測定していました。
その時の栽培の様子やデータを紹介します。


測定した場所

測定した部屋は6軒の1階中央で南面以外は外気の影響を受けにくい部屋です

以前住んでいたアパートでは大家さんやご近所さんのご理解を得て、ベランダでグリーンカーテンを育てていました。
うちは6軒あるうちの1階中央。
屋根面や外壁側面からの熱の影響を受けにくく、温度データを取るには好都合でした。
また南側はちょうど同じ大きさの6帖2間の間取りだったので、西側(左)側の部屋の前にトマトのグリーンカーテンを育て、東側(右)との温度データを取ってみました。

蒸散量の近似値

土の栽培で与えた水は、土壌に浸透してしまったり、プランターから流れ落ちたり、土表面から蒸発したり、植物が吸収していない水が多くあります。
一方水耕栽培では養液(水)が囲われた装置内を循環しているので、減った養液(水)はほぼ植物が吸収した量になります。
また、植物が吸収した水は呼吸や生長に使われますが、猛暑の昼間は生長に使うよりも圧倒的に蒸散して温度を下げることに水を使っているので、今回は減った養液(水)を蒸散量の近似値と考えてデータを提示しています。

暑い日中は吸収した水をほぼ蒸散に使っている

測定データ

A:比較区のベランダ前の気温
B:グリーンカーテンと壁の間の気温
C:比較区の室内温度
D:グリーンカーテン中の室内温度
E:標準区のコンクリート床面の表面温度
F:葉っぱの表面温度
G:グリーンカーテンと壁の間のコンクリート床面の表面温度

Aの温度は段ボールでの日除けの下で測定

グリーンカーテンの温度の効果

昼間の11:00~14:00で
①A(比較区の気温)-B(緑化区の気温)は
2.8~6.6℃の温度差

②C(比較区の室温)-D(緑化区の室温)は
0.8~1.8℃の温度差

③E(比較区のコンクリート)-F(葉っぱの表面温度)
9.5~19.1℃の温度差

④E(比較区のコンクリート)-G(グリーンカーテンと壁の間のコンクリート)は
16.0~23.8℃の温度差

①③④の温度差からコンクリートのままよりグリーンカーテンがあることで部屋前の温度を下げる事が分かります。
その影響で②部屋の中の温度も0.8~1.8℃変わってきます。
ふすまで隔てただけの隣同士の2間の比較のため、差がでないかと思っていましたが、違いを確認することができました。
もっとグリーンカーテンを増やしたらどうか?
別の年に隣の空き部屋とで比較した調査があります。
4℃の違いが出た比較調査もご参照ください。

補水量(蒸散量の近似値)

涼しい時間帯や日陰になる時間帯の9時10時11時18時は補水量(蒸散量の近似値)は1リットル以下ですが、暑い時間帯では倍どころでなく、1時間に4~6リットル補水をしています。

植物自身が状況に応じて自動で蒸散を増やし、逆に涼しくなれば必要以上には蒸散していないことが分かります。
エアコンは温度センサーを使って冷房の強弱を調整しますが、グリーンカーテンは植物が感じた温度で調整する、自動温度調整機能のついた天然のクーラーということになります。

またこの日だけで27リットル以上の補水をしています。
暑い時間帯に集中してジワジワ27リットルの水を自動で打ち水しているような状態です。

その効果でグリーンカーテンの内側の窓辺や涼しく心地よい空間になります。

生育の様子

4月16日に種まきをしました


トマトがたくさん採れた!

7/20の初収穫から10/30までの100日で196個の大玉トマトを収穫しました!

光エネルギーを暑さじゃなく生長や収穫に変換

太陽の光は恵みと言われるにもかかわらず、夏になると暑さという悪者にされてしまいます。
シェードやよしずなどの日除けは、太陽の光(熱)を反射させたり、日除け自体に吸収して熱を溜め、室内に熱を入れない効果があります。
一方植物が日除けになるグリーンカーテンは、シェードなどの日除け同様、太陽の光(熱)を反射させたり、吸収させる効果がある上に、吸収した光エネルギーを光合成で生長やミニトマトやスイカなどの果実に変換させます。

夏の太陽は悪者なのでしょうか?
人の知恵と工夫で自然の恵みを悪者じゃなく貴重な恵みにしませんか?

次の記事ではホームハイポニカで育てたグリーンカーテンで得られた太陽の恵み(大量の収穫物)を紹介します。

いろいろな野菜でグリーンカーテン

とまとん母さんはいろいろな野菜でグリーンカーテンを育てています。



水耕栽培でグリーンカーテン関連記事


初心者でも旺盛に育てるポイント

植物は生きています。
季節や気候、その年の天候の影響を受けます。
水耕キットがあればいつでもどこでも旺盛なグリーンカーテンになるとは言い切れません。
でも、大事にして欲しいポイントがあります。
「初心者でも鈴なりミニトマトを育てる5つのポイント」を動画にまとめています。以下をご参照ください。

とまとん母さんの栽培サポート

また水耕栽培が初めての方でも安心して挑戦してもらえるよう、とまとん母さんのショップから水耕キットをご購入の方にはとまとん母さんが直接アドバイスする栽培サポートがあります。

猛暑を嘆き、避けて大量の電力を使ってあらがうのではなく、水耕栽培でグリーンカーテンを育てて、楽しみながら暑さも受け入れて、できる事をしてみませんか?

おすすめの水耕栽培キット

ホームハイポニカシリーズは大きなキットから小さなキットがあります。
グリーンカーテンを大きく旺盛に育てるには自動補水機能がつけられる、大型キットがおすすめですが、小さなキットも充分窓辺を覆います。
選び方は以下のページをご参照ください。


僕たち植物はいつでも一生懸命です
どんな環境でもどんな栽培方法でも、
その環境で精一杯の生長をしています。
育てる人のイメージ通りに育っていないなら、必ず僕たちなりの理由があります。
どうしてそうなったか?
どうしてそういう生長をしたのか?
それを考えて欲しいです。

とまとん母さんはそんな”とまとん”たち植物の代弁ができるよう、日々いろいろな条件での栽培に挑戦して情報発信をしています。
ご覧いただき誠にありがとうございました。

とまとん母さんのホームページにも水耕栽培情報満載です。

YouTubeも少しずつ動画アップしています


いいなと思ったら応援しよう!