6/17、SU剤、グリニド

治療薬の中でもスルホニルウレア剤(SU剤)とグリニド系(即効型インスリン分泌促進薬)について注目して行った。
現在、GLP-1作動薬などの登場により、副作用などの点から本薬局においてもSU剤が出されることは少ない。以前は薬価や効果の点からSU剤が多く使用されていた。
SU薬は膵β細胞内の糖代謝系を介さず、SU受容体への結合によりATP依存性Kチャネルを直接的に抑制することで、インスリンの分泌を促進させる。本薬局で出されるSU剤としてはアマリールのみであり、1mgの半錠や1錠を食後で処方されることがある。3mgの処方は低血糖の恐れなどから本医ではあまりない。
グリニド系は作用機序はSU剤と同様であるが、SU薬より効果が出るのが早く持続時間が短いのが特徴である。本薬局ではファスティック、グルファスト、シュアポストがよく出される。グリニド系はSU剤と異なり、服用が食直前となる。これはSUざいよりも効果が発現するのが早いため、低血糖を防ぐために食直前の服用となる。また、グリニド系とセイブルなどのα-グルコシダーゼ阻害薬を併用している場合は、多糖の分解・吸収が阻害されているため飴などの糖分は分解されにくい。そのため、低血糖症状が発現した場合に血糖値を上げるのに飴は効果がないため、ブドウ糖を持ち歩くよう指導する。また、SU剤とグリニド系は低血糖の副作用があるため、服薬指導時に低血糖症状の確認を必ず行うことを注意する必要がある。

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