5/24、ARB
本日の実習では高血圧治療薬としてARBが処方されている患者さんについて注目して実習を行った。
1人目の患者さんは以前から朝食後にARBであるオルメサルタンとカルシウム拮抗薬であるアゼルニジピンの配合薬であるレザルタス配合錠LD、夕食後にオルメサルタンOD錠10mgが処方されていた。このようなARBは血管収縮作用、心臓の肥大化作用、腎臓の線維化促進作用などを示し、体内物質で血圧上昇の因子となるアンジオテンシンIIの受容体拮抗作用により降圧作用をあらわす薬である。
本薬局では他にもARBか含まれた配合薬として、ネプリライシン阻害薬のサクビトリルとARBのバルサルタンの配合錠であるエンレストやカンデサルタンとアムロジピンの配合錠であるユニシア、アジルサルタンとアムロジピンのザクラスと言った配合薬や、高脂血圧治療薬のアトルバスタチンとアムロジピンの配合薬のカデュエットが出されることがある。配合錠は患者さんのコンプライアンスを上げるのに有効であるためよく使用されるが、高血圧治療の初めからは処方できないため注意が必要である。
また、オルメサルタンの1日最大投与量は40mgまでとされており、本処方ではレザルタスとして10mg、夕食後に10mgのため、最大投与量の条件を満たしている。
2人目の患者さんは血圧の値が良くなったため、アジルバ10mgが本日の処方で中止となった方である。アジルバはARBのアジルサルタンが一般名の薬剤である。アジルバは規格が10mg、20mg、40mgのものがあり、この患者さんは最も小さい規格のものが以前処方されていたため、もともと軽度の高血圧であったため早く改善されたと考えられる。