4/15、帯状疱疹、単純疱疹

今日は、帯状疱疹及び単純疱疹について教わった。
帯状疱疹患者: アメナリーフ錠200mg/2T/分1/朝食後/7日分、ゲンタシン軟膏0.1%/1日3〜4回の処方。アメナリーフ(アメナメビル)は抗ヘルペスウイルス薬で、症状が良くなったとしても原則7日間飲み切ることとなっている。皮膚症状や痛みがあっても、7日より長く飲んでも効果がなく、保険適応上7日より長く飲むことは認められていない。またアメナメビルはCYP3A4で代謝されるので、リファンピシンのCYP3A4誘導作用により作用が減弱する恐れがあるため、リファンピシンと併用禁忌となっている。
他の内服の抗ヘルペスウイルス薬には、古いものからゾビラックス(アシクロビル)やバルトレックス(バラシクロビル)がある。アシクロビルは通常、成人には1回800mgを1日5回投与で、腎機能が低下している場合には量や投与の間隔の調整が必要となる。バラシクロビルは通常、成人には1回1000mgを1日3回投与で高齢者においては、投与する量や間隔の調整が必要である。アメナリーフと比べるとゾビラックスやバルトレックスは1日の服用回数が多いため、現在は1日1回で良いアメナリーフが処方される事が多い。ただ、バルトレックスには顆粒50%があるため、小児などには粉での処方もある。
ゲンタシン(ゲンタマイシン)軟膏はアミノグリコシド系抗菌薬の塗り薬で、化膿疾患外用薬である。帯状疱疹患者において、内服の抗ウイルス薬と抗ウイルス薬の塗り薬の併用は耐性ウイルスの出現を増加させるおそれがあるとし、NSAIDSの塗り薬(スレンダム軟膏)も本4月に薬価削除されてしまったため、帯状疱疹患者にはゲンタシンなどが処方される傾向にある。単純疱疹である口唇ヘルペスでは、抗ウイルス薬の塗り薬であるアラセナA軟膏と、傾向抗ウイルス薬であるバルトレックスが出されることが多い。アラセナA軟膏は7日間、バルトレックスは5日間使用して改善の兆しが無い場合や悪化する場合には他の治療法に切り替えることとされている。
保険適応や薬価の改定により以前までは正しかった処方が疑義照会の対象となることがある。薬を扱う立場として、薬の知識だけでなく、保険や薬価について日々のアップデートが肝心だと学んだ。

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