お前は「タロー」だ
兄が雨の中、連れてきた子犬。
名前は「タロー」
意味なんて深く考えてなくて、コロの子供がジローで
その次がタローだった。
僕はの心は複雑だったけど、側で見ると可愛くて嬉しくて・・・
ジローはブサイクだと言われていたけど
「コイツ可愛いなぁ~」
人懐っこいところがコロとかぶる。
とにかく、親とはぐれたのか人の側ばかり来て離れようとはしない。
最初は、2人の兄もかまいたくて仕方がない様子だったけど、数日もすれば自分の事ばかりで
お父さんは帰ってきた時に撫でるだけ。
お母さんがご飯の担当で僕は散歩の担当とお決まりのコースになる。
でも、やっぱり僕は犬が大好きなんだろうな・・
可愛くて仕方がない。
ジローは、ご飯をあげて少し器を動かしただけで盗られると思い僕に怒ってたけど・・
タローは大人しく僕の顔を見てる。
しかも可愛い眼差しでだ。
抱きしめたくなる。
それに全く吠えない。
「タロー」
「お前は、いつまでここにいるんだ?」
僕は、悲しい思いをさんざんしてきた。
別れるのは辛い・・・
また、大好きになって、いるのが当たり前になったら別れが来た時にもう僕は耐えられないかもしれない。
可愛いけど怖い・・・
でも、どんどんタローを好きになっていくのを止められなかった。