親の老いを感じた日
僕は、相変わらず毎日体たらくな日々を送ったいた。
「お父さんが最近調子が悪いのよ」
母親が心配そうに言った。
「どっか悪いの?」
「うん・・・心臓がね」
そういえば、前に1度倒れた・・・
そんなこともあり僕は父のやっている仕事をたまに手伝っていた。
確実に兄たちとは違う生き方を僕はしていた。
僕は、もしかしたら
このまま父親の家業を継ぐんだろうか?
心は確実に揺れていた。
何となく大学に行って遊び惚けている僕は、どこかの会社でバリバリと働いているイメージがさっぱり沸いてこなかったからだ。
昔は威厳のあった父
今はぼくなんかより小さく見えた。
母の白髪も増えていた・・・
あんなに大人になりたくなかった僕は大人になって行き
そして
親は老いて行くのを僕は感じていた。
少し顔を上げた時に現実がぼんやり見えていたんだと思う。
昼夜逆転してる生活の中で
僕は、また喘息が復活していった。
つづく