そこにあるのはそれぞれの事情「家族じまい」書評・感想
おはようございます。本日は桜木紫乃さん著書の小説「家族じまい」を取り上げたいと思います。
これまで書籍でも「認知症」「高齢期」「人生の最期」を題材としたいくつかの書籍を取り上げてきました。これらに関連する小説はないものかと探していて出会ったのが本書でした。「家族」を「しまう」というタイトルからは、高齢期の介護、墓守、後継ぎや相続といったことが想像できますね。そんな想像は数ページで置き去りにし、一見ありそうで中々ない視点に度々驚かされます。何より家族というテーマを描きながらも