土・牛・微生物 根の周りでは何が?
緑の革命の裏側
昨日は緑の革命の裏側の話を書きました。
人類に食べ物の安定を与えてくれた反面、環境問題や化学肥料依存などの副作用的な面がありました。
前のnoteにも書いたかもしれませんが、今日は根の周りで何が起きている?を書こうと思います。(知識の多くはこの本からもらっています)
土壌を勉強すると「土壌分析をしよう」という場面に行き着く。
分析の意味は「作物の成長を促すために何が必要か?」ということ。僕のnoteを読んでくださっている方は知っていると思いますが、植物は水溶性のものしか吸収できないのです。
そして、分析に反映される数値は水溶性の成分がどれだけあるのか?に限定される。というのです。
大きな見落とし
つまり、何が言いたいのかというと「土壌生物が、栄養を鉱物と有機物から、植物が利用できる状態に変換できる能力」を含めて考えていない。というのです。
農家さんの畑に天然で持っている資源を使わずに、外部から購入して補うように動いているのですね。コレに他意があるのかはわかりませんが…無駄に買い物をしているよ!と言いたいのですね。
根の付近で起きていること。
分析に出てこないのなら、どう調べるの!?それは色が黒いかどうかだという。この状態は多くの有機物、炭素を含んでいます。
そして、植物がいかに優れた自然エネルギーで循環しているかを書いています。
1 太陽のエネルギーを使い、二酸化炭素と水素を合成して「糖」を作る。
2 窒素を菌根菌や、硝酸から得る。
3 土壌微生物と共存して、土や岩から無機物栄養素を抽出する。
微生物を引きつけるために、植物は根から糖を含む液体を出します。
これは、植物に必要があるときにだけ出ると言います。つまり、化学肥料のように、養分で満たしてあげると、微生物の餌(糖)を出さなくなる。
これにより、微生物は減り、微生物が持つ病害・病虫効果すら一緒に無くしてしまう。「合成肥料はステロイドのようなもの」と比喩しています。
与え続けると怠惰になる…この辺りは人間や動物に近いものがあるなぁ。なんて呑気に考えていました。(僕も慢心しないよう学び続けないと)
今日の部分は基礎の中でも大切だと思おうパートです。おそらく一般常識ではないと思いますし、当たり前に反しているので「損得」が関わってくるのかな?と予測が立ちます。
今後そのことにも触れていきますね。
今日も最後までありがとうございました!
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