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泣いた夏の終わり
やりのこしたことをやるため、彼にも会いたくて、半分楽しみ、半分禊のような気持ちで会いに行く。
彼の反応は、いいよー的な返事だったので、会うのはきっと嬉しくないんだろうなとはかんじてたけど。
最後に友達として笑って会えたらいいなっては思ってた。
やりのこしたことを2人でして、たまに彼の興味のなさにギャップと悲しみが若干の失望はあったけど、それでもなんとか押し込んで笑い合ってた。
彼は今すごく無双状態のように、何の心配もない、と。すごく元気そうだった。
楽しくて、せっかく来たから、きっともう会うことはないから、盛り上がって話せてたからもっと話したいって思って、泊まろうかな?って言ったら、彼は、えー?って思わず出た。
だから、だってもっと話したいし、今日帰るんだったらもうすぐ帰らなきゃいけないから時間がそんなにないんだよー
1人じゃつまんないから一緒に泊まろうよー
って言ってみた。ナチュラルに本心。
それから、さっきのえーってちょっとショックだったなと話したら、
身軽だったし泊まる準備してないと思ったし、正直お金がないから、ごめんって。
お金とかはそんなの私が払うしと言ったら、そういうのはなんか嫌なんだよね、って。
それから、もう最後かなと思って、少ししんみりして、別れを告げてからのことを聞いてみた。あれからどう過ごしてた?落ち込んだ?って聞いたら、全然!って彼は言った。
私の心の中、まじ?
彼)数日はさみしかったけど、もう考えても仕方ないなーと思って。
現実的にも難しいのは分かるし。
その話を聞いてたら、友達としても一緒に時間をすごしたくないのかーと思っちゃって、途中から泣けてきちゃったのだ、まさかの。
鼻水も出るレベルで、彼の顔なんかまともに見れない。
階段を降りたけど、長い階段だったのに余裕で降りれた。そのくらい私の心は疲れを感じないくらい悲しみでいっぱいになった。
もう彼の心には私はこれっぽっちもいないのだ。友達としての好きもきっと。
それから、一緒にご飯を食べようと言っていたが泣いてしまっているからもう帰るねと伝えて、家の前でバイバイをした。
それからおいおいひくひく泣いた。
泣きながら歩くとか、何年ぶりだろ?
こんなにおいおいひくひく泣くのは何年振りだろ?
もう大丈夫だけど、時折見つめ合った時にあの彼の眼差しがもう私をみてくれないのが悲しくてさみしい。
こんな恋になるとは思わなかったけど、
契約終了だけじゃなくて、恋人らしくちゃんと別れと失恋もセットで経験できた。
だいぶロマンチックだ。
終わり方としては最高。
ドラマチック。
まだまだアンニュイさは続きそうだけど、
そもそも私はこの恋の感情をしたくて始めたのだから。
今では上出来だと感じてる。
私の夏休みのストーリー。
完