普段と違う場で、普段関わらない人に会うことで身につく力とは。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
ペア学年との交流を行う。
学校では、ペア遊びとか縦割り班活動というなの
異学年交流があります。
ペア遊びの場合、
1年生と6年生
2年生と4年生
3年生と5年生というように
下級生と上級生でペアを作り
1年間に数回、いろいろな遊びをしていきます。
縦割り班活動の場合、
1年生から6年生までを
それぞれ
〇班ずつに分けます。
(学校の規模によって、作る班の数が違います。)
そして、各学年を合体させ、
1年生から6年生までがいるグループを作っていきます。
これは
6年生が主体となって
遊びや活動を仕切っていきます。
これらは、
などのねらいがあります。
同学年だけでは、学べないことを異学年交流を通して学んでいこうとするものです。
ペア遊びで、読み聞かせを行った。
私の勤務する学校では、ペア遊びをしています。
先日、ペア遊びの一環として
「読み聞かせ」を行いました。
上の学年の人が、本を選び、下の学年に読んであげるというものです。
とても心温まる活動で、
上の学年の人たちが本当に優しく見えました。
そして、新たな一面を知ることもできました。
など、普段とは違う経験ができると強く感じました。
普段と違う場で、普段関わらない人に会う。
こういう普段と違う経験ってとても大切だと思います。
以前も記事で書きましたが、「非日常が成長のきっかけ」なんですよね。
非日常というと大きなものに感じるかもしれませんが、
『友達の家や他の人の家にお邪魔する』
というのも立派な非日常だと思いっています。
そこで
・敬語を使って話す。
・相手の家の人に失礼なく振舞う。(過ごす)
などなど、
いつもとは違う経験をすることができます。
例えば、
家に入るときに「お邪魔します。」
ご家族に会ったら「お邪魔しています。」
トイレを借りる時には、「お手洗い、使わせてもらいます。」
食べる時には、「いただきます。」
食べ終わったら、「ご馳走様でした。(片付け)」
帰るときには、「お邪魔しました。」
こういう経験をしておくことは
大事だと思うのです。
親と一緒にお邪魔したときには、
親の姿を見て、
敬語を学んだり、振舞い方を学んだりするのだと思います。
こういう経験は、子どもにとって
とっても大切なことだと思っています。
余談ですが…
先日、放課後にある保護者が来ていました。
廊下で、校長先生や年配の人と話をしていましたが、
その保護者は、
終始タメ口で話してばかりです。
時に、失礼ともとれる発言も。
傍で聞いている子どもは、それを見て何を学んでいるんでしょう。
敬語を使える人になる。
敬語を使っている姿を子どもに見せる。
これも大切なことだと思うのです。
最後に…
というのは、とてもいい学びの場だと思います。
上の学年の人は、下の学年の人に思いやりの心をもって接することができます。
下の学年の人は、上の学年の人に憧れを持つ機会になるかもしれません。
学校外(家にお邪魔する機会)では、
どちらの年齢であっても、
いろいろな人とうまくやっていく力(社会性)を身に付けるチャンスです。
ぜひ、子どもに、
普段と違う場で、普段関わらない人に会う経験を積ませていきたいものです。
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