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たかだか呼び名、されど呼び名。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

学校で起きた問題。意外とあるある。


先日、私が勤務する学校のあるクラス問題が起こりました。
それはあだ名に関するトラブルでした。

ある男の子が、友達から「もやし」と呼ばれて辛い思いをしていると言うことでした。

その子は、担任の先生にそれを相談し、関係者を集めて話し合いが行われました。

いろいろな子どもたちから話を聞く中で、
呼ばれたくない名前(あだ名)で呼ばれた経験がある子があまりにも多いことに気が付きました。

私も以前担任したクラスで同じようなトラブルが起きたことがあります。

いや、思い返してみれば、
私自身、子どもの頃に呼ばれたくない名前で呼ばれたこともありました。

人からどう呼ばれるかというのはとても大事なことだと思います。

その時に呼ばれたくない言い方で呼ばれてしまうと、
学校生活はもちろん友達関係も辛いものになってしまいます。

我が子には、もちろん、
クラスの子どもたちにも、

相手が嫌がる呼び方で呼ばない。

という事は強く伝えていきたいと思います。

日本とオランダの違い

この話を職員室で話をしていたところ、
ある先生から面白い話を聞きました。

オランダでは、入学の際の調査書に、
自分が呼ばれたい呼び方を記入するそうです。

そして友達も先生もその呼び方で呼ぶのだそうです。

日本ではあだ名と言うのは、人からつけられるもの。
(日本では呼ばれたくないあだ名で呼ばれることを避けるために、友達同士でもなになにさんとさん付けで呼ぶように指導する場所もあります)

でも、オランダでは
自分をどう読んで欲しいかというのを自分でアピールするらしいのです。

確かに、自分がどう呼んで欲しいかというのをきちんとアピールするのは、大切なことだと思います。
そして、どう呼ばれたいかをこちらが聞くというのも大切だと思います。

よく漫画やアニメで、
初対面同士が
「俺の事は〇〇って呼んでくれよ」と
自己紹介し合う場面がありますが、
実はあれって大切なんですね。

最後に…我が子にも聞いてみた。

我が子にも、
「普段はなんと呼ばれているの?」
「どういう名前で呼ばれたいの」と聞いてみると、

我が子は、
呼ばれている名前と呼ばれたい名前が一致していました。

とても幸せなことですね。

人から勝手につけられるあだ名ではなく、
その人が呼ばれたい名前で呼ぶ。

ちょっとした視点の変換ですが、
大きなことだと思いました。

ふっとしたときに、
我が子に聞いてみてはどうでしょうか。

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