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相手をリスペクト。あなたがいるから、試合ができる。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
小学校の勝負事!
小学校では、いろいろな場面で人と対決をすることがあります。
・体育の試合
・給食おかわりじゃんけん
・役決めじゃんけん
・百人一首
・かるた
などなど、
いろいろとあります。
私のクラスでは、
男女の交流や勝負事の体験、学力向上の観点から
・百人一首や
・歴史人物カルタ、都道府県カルタ
などを毎日のように行うことがあります。
子どもたちは、勝負事が大好きで
いつも盛り上がっています。
試合の際に、子どもたちによく言うことがあります。
それは、
相手がいるから、試合ができる
ということです。
これはとっても大切なことだと思っています。
相手がいるから、試合ができる!
試合をすると勝ち負けが必ず付きます。
でも、
悔しい気持ちも嬉しい気持ちも相手がいるからこそ味わえるものです。
相手がいないと
1人でずっと取り組んでいると
こんなに熱中できるはずがありません。
このことは
低学年でも分かってくれます。
試合って楽しいんですよね。
だからこそ、
勝っても負けても相手に対するリスペクトの気持ちを忘れてはならない。
と思っています。
リスペクトというと、小さい学年にとっては
難しい言葉ですから、
「負けたときに、負け惜しみを言ったり、暴言を吐いたり、
勝った時に、相手を馬鹿にしたり、ののしるような言葉を言ったり
するのは違うよ。」
と伝えています。
下の記事の「余談」で、よくクラスで言う語りを書いています。
最近読んだ以下の本でも似たようなことを書いていました。
相手に対するリスペクトの気持ちを持つことで得られるのは、
一般的な礼儀やフェアプレー、精神思いやりだけではありません。
相手の思いも認められるようになることで、改めて自分の存在維持を見つめ直すことができるようにもなります。
確かに、勝ちも負けも経験することで
相手の思いも想像することができますよね。
私はよく
「嫌だと思ったら、そういうことをしない人間なろうね。」
ということを言います。
されて嫌なことは、人にしない。
と昔からよく言われている言葉です。
勝負を通して、そういうことを学ぶ機会になると思っています。
最後に…
家に帰ってきた子どもから話を聞くと
こういう勝負事にまつわる
いろいろな思い(勝った喜び、負けた悔しさ、相手への文句)を聞くことがあります。
そんな時は、
「うんうん。」と聞けるといいなと思っています。
親として、
「いや、それは…」と口をはさみたくなるのは当然ですが…
そこをぐっとこらえて聞きたいものです。
勝った際には
「努力や過程」を褒める。
負けた際には、
「次への意欲」を高める。
相手への文句の際には、
「自分はそういう人にならないように」声をかける。
など、さっぱりとした声掛けができるとすてきだと思っています。