通知表を持って帰ってきたときに試される親のコメント力 それに備えた提案
もうすぐ、通知表を持ち帰るシーズンですね。
親としては、
ドキドキするシーズンかもしれません。
それは、通知表をもってかえってきた我が子に
何かを言わなければならないからです。
それがよかろうが。
悪かろうが。
小学校の先生も好き好んで△(1)を付けることはありません。
先生方も、通知表を渡すときには、
△(1)がある子にでも
プラスの声をかけて渡しているはずです。
ただ、子ども達に聞くと
通知表のせいで、
「家で怒られた。」
「もっと頑張れって、言われた。」などと
マイナスの言葉を言われたと報告を聞くことがあります。
もちろん、おうちの方も
プラスの声掛けをしているはずですが、
マイナスの声掛けのほうが子どもの中に残るのかもしれません。
きょうだいがいる場合、さらに難易度が上がる。
きょうだいがいる家庭では、
通知表をもらって帰った際のコメントが
さらに 難しくなります。
それは、比べているつもりはなくても、
似たような形式の通知表。
どうしても、きょうだいを比較して見てしまうからです。
お兄ちゃんの成績は良くて、
弟の成績が悪かった場合、
お兄ちゃんだけを褒めて
弟を叱ってしまうとなると、
弟が前向きな気持ちになるわけがありません。
ここで、 親として
どう声をかけるか、
非常に頭を悩ませる場面ではないでしょうか。
通知表は、振り返るきっかけにする。
通知表をもらってきた場合、
それは、とても大切な メッセージだと思います。
まずは、そこだと思います。
ただ、
ここでは、
そういう安心感を与えるにプラスして、
通知表を
振り返りの一つとして活用することを提案します。
具体例
子どもが通知表をもらって帰ってきた場合、
提案①
美点集中。
おすすめは、生活面のチェックや先生からの言葉をもとにしっかりと褒めることです。
「思いやりの心をもって~ってところに〇があるけど、友達を助けてあげたことがあったの?」とか「友達に優しく接していたのかな?」とプラスのイメージを膨らませて話を盛り上げるのも1つの方法でしょう。
学習面では、
◎(3)があるところや
他の教科と比べて、よいところに目を向けるイメージです。
時には、
前の学年や
前の学期と比べて
伸びたところに注目してコメントをすることも大切でしょう。
絶対に気を付けたいのは、
親がマイナス面に注目しない!!ってことです。
理由は、次に。
提案②
これがこの記事でのメインです。
それは、
「事実を確認」
「振り返りを促す。」
理想は、親は手を止め、子どもとゆっくり話す時間を確保することです。
例えば、
学習面の場合、
◎(3)が一番多い教科は、〇〇だな。
(反対に、△(1)が多かったのは、△△だね。)
「あたなとしては、この成績はどうだったの?」と尋ねてみましょう。
もし、
「~~が伸びなくて、悔しかった。」「もっと頑張ればよかった。」と
反省が出てきた場合は、
「この長期休みに、~をしてみようか。」と対策を一緒に考えることもできるでしょう。
もし、
「よかった。」「頑張った」とプラスの反応が返ってきた場合は、
「~~を頑張っていたもんね。」などと
努力を認めるといいでしょう。
もし、
「別に~。」と反応が薄い場合、
「よかったところベスト3は?」などと、
発言を促し、本人が頑張ったと感じているところを話題にするといいでしょう。
通知表は、
マイナス面を親に注意してもらうために渡すものではないと思っています。
振り返りを行うと、子どもは
・頑張れたこと
・反省点(頑張ろうと思うこと)
を口にするでしょう。
その言葉をもとに
ことがとても大切だと思っています。休みは、長いですから。
ポイントは、
親が一喜一憂しすぎることなく、
子どもに振り返らせ、
次からの行動につなげる(長期休み対策につなげる)ことが大切だと思っています。
最後に…
通知表は、子どもの全てではありません。
子どものある一面が表されただけのものです。
しかも、担任が見たある一面です。
△(1)、〇(2)、◎(3)が子どもの全てではなく、
子どもの良さは、数値化されないところにも表れています。
だからこそ、通知表を
子どもがこの学期を振り返る1つの道具として利用するぐらいの気持ちでいいのです。
親として、
通知表で叱る。怒る。注意をする。というスタンスではなく、
通知表をもとに振り返り、子どもに次の期間の目標を決めさせるものと
捉えてはどうでしょうか。