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若い人は、家族にしか叱られてきていない?
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
先週の研修で。
先週、校内での研修会がありました。
事前に講師の先生からアンケートがあり、研修の中でそれを紹介されました。
アンケートの項目の中に、
「今までに叱られた事はありますか?。」
「ある方は、誰にどんなことで叱られましたか」
というものがありました。
アンケート結果を聞いてみると、
40代50代の人は、
上司や地域の方から叱られたという回答が最も多かったようです。
一方、20代や30代は、親からというものが多かったそうです。
アンケート結果を聞いて、
そこまで明確に分かれるのかと少し驚きました。
それと、同時に、
40代や50代の人は、家族以外の人がしっかりと面倒を見ていたのだとも思いました。
(もちろん叱るのが当たり前とか、目上のものが偉いなどという風潮があった時代だからかもしれません。)
アンケートでは、どの年代も叱られたおかげで、今の自分があるのだと言うようなプラスの捉え方をしていました。
が、確かに、自分を振り返っても、自分より若い同僚が大きな失敗をしたとしても、叱る事はありません。
やんわりと言うぐらいです。
私が言いたいのは、
叱るから、いいとか
叱らないからいいと言うわけではありません。
ただ、人を育てると言う面において、
家族に任される部分も増えてきたのではないかということです。
社会に出ると、
いろいろなことを教わります。
そこで成長できる面もたくさんあります。
しかし、自分に厳しく接し、自分を律してくれる存在が周りにいないと、
怠けてしまったり、
今の環境に甘えてしまったりする人も出てくるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、
厳しく叱ったりする方が良いと言いたいわけではありませんません。
もし、私が受けた研修のアンケート結果のように、
今の20代や30代が社会の中で叱られる経験が少ないのだとしたら、
その下の世代は、さらにそうなるでしょう。
そうであるならば、
今、目の前の子供たちに、自分で自分を律する力を身に付けさせておくべきだと思うのです。
今回の研修を経て、
私は、目の前の子どもたちに、
自分で自分を律する力(気持ちや気分をコントロールする力)を
身に付けさせたいと改めて思いました。
最後に…
自分で自分を律するというのは、
本当に大変なことです。
大人でも大変です。
だからこそ、そういう視点を持って子どもに接し、
少しずつその力を養っていけるようにしたいと思います。
私は、親の声かけも大きなポイントだと思っています。
そのことについては、また、別の記事で書きたいと思います。