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たっぷりほめて育てられた世代が⁉
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
ほめて育てると本当に「やる気」が上がるのか?
下の書籍を読みました。
そこに、「ほめる」と「やる気」についての話が書いてありました。
ほめる子育ては、アメリカから日本に入ってきた考えのようです。
「知能が高くなる」「自己肯定感が高くなる」など、ほめる効果を裏付ける学術研究が次々と発表され、家庭や学校に浸透していったとか。
アメリカで「ほめる子育て」で育った最初の世代は、1980年代初めから1990年代後半までに生まれた「ミレニアル世代」。
「タイム」というアメリカ雑誌によると
ミレニアル世代は
「自己顕示欲が強く、ポジティブな楽観主義者である半面、怠け者で、権利の主張ばかりするナルシストで、親に依存している」
と厳しい評価を出しているそう。
たっぷりほめられて育ったミレニアル世代は、
やる気に満ちあふれ、
輝かしい人生を突き進んでいるかと思いきや、
仕事を転々とし、
親への経済的依存度が高く
「自立できない傾向が強い」ことが
さまざまなデータでわかってきているらしい。
たっぷりほめられて育った
というところがキーワードかもしれません。
何でもOK。
何でも褒めるというのは、
悪影響なのでしょうね。
本書では、
「頑張っている面を具体的に褒めること」を推奨してました。
勘違いしてはいけないのは、
褒めてはいけないということではなく、
褒めるには、コツがいるということでしょう。
学校では、ほめほめキャンペーンが存在する。
学校では、人権週間などで、
子ども同士で良さを認め合う取り組みが存在します。
とてもいい取り組みですが、
一工夫をしないと
何でもOK。
何でも認める。
という状態になってしまいます。
だから、私は
いつ、
その人のどんな行動をしたか。
それについて、どう思ったか。
を伝えるようにと指導しています。
○○さんは、いつも優しくて…ではなく、
○時間目の後、〇〇さんが、
~~してくれましたね。
私は、とてもやさしいと思いました。
というように。
何気ない印象ではなく、
具体的な行動にすることで
子どもたちも嬉しいようです。
最後に…。
具体的に褒めようとすると、
難しいと感じる場合には、
すてきな一瞬をとらえて、声をかける方法がおすすめです。
あっ!!!今の行動すてき!と感じたならば、
その場ですぐ、
具体的な行動を捉えて、
価値づけていく。
そんなほめ方を意識したいものです。