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勉強において、自分の伸びを把握させる。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
教育相談週間ではなく、勉強相談週間を作る。
学校では、教育相談習慣と言うものが設定されています。
担任と子どもが1対1で、
話をする時間です。
友達関係
登校班
勉強面
家の事
体調の事
などなど、
子どもが困っていることを聞いたり、
担任が気づいたことを伝えたり、褒めたりする時間です。
普段なかなか一対1で話す機会がないので、とても大切にしたい時間です。
ただ、この時間では、
いろいろな話題を取り扱うため、
勉強のやり方や、勉強の悩みを
ゆっくり聞く時間がありません。
そこで、私は、
勉強相談習慣というものを
設けています。
ここでは、
最近の勉強の様子について、
担任と子どもが1対1で振り返ると言うものです。
例えば、
宿題の提出状況、
今の成績
勉強のやり方についての振り返り、アドバイス
などを
行っています。
変化を示す。
特に、意識をしていることの1つが
変化を示すということです。
学期末の通知表だけでは、変化が見えにくいものです。
しかし、
テストの結果や提出率、
宿題での頑張りなど、
今までとの変化を見ていると、
ちょっとした変化にも
気づくことができます。
例えば、11月は宿題の提出率が良かったけど、12月は提出率が下がっている。
原因はなんだろう?
と言うふうに一緒に考えます。
また、
ここ最近を見てみると、算数のテストがいつも良い点数だよ。
何か算数の勉強でがんばっていることがあるの?
と言うように、
変化をもとに、
自分を振り返れるように、
問いかけていきます。
最近は、デジタルの時代なので、
それを記録として残すようにしています。
通知表では、変化は見えにくいですが、
ちょっとした変化に目を向けることで、
子どもの頑張りが変わってくるのです。
見通しをもたせる。
次は見通しです。
◯日後(◯月)に、〜〜がある。
それに向けて、どう準備をしていくかな?と投げかけるのです。
私のクラスでは、
漢字ドリルや計算ドリルは子供のスピードで進めることもあります。
いつまでに
どこまで終わらせてないといけない。
という関門を設けています。
今のあなたのペースは、
いい調子だから、そのままがんばりなさい。
とか
今のペースで行くと、最後のほうは、1日3ページぐらいしないと間に合わなくなるよ?
どうする?
という具合です。
自分1人では、なかなか見通しが持てない。子どもも、こうやって話をすることで、頑張る量がはっきりとして、前向きに取り組めるようになります。
最後に…
勉強相談習慣で、
子どもと話をしていると、
子どもも、
どうすれば良いかは、わかっていることが多くあります。
ただ、それが漠然としていて、
はっきりとした形にならないため
具体的な行動に移せないということがあります。
自分の思いや考えを言語化することで、
やるべきことが見えてきて、
1歩が踏み出せると言うことも少なくありません。
子どもに寄り添いながら、
勉強の仕方について、
話し合ってみると言うのはお勧めの方法です。