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少年スポーツにおいて、保護者の意向を聞きすぎる結末
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
数日前から書いている記事の続きです。
https://note.com/light_auk106/n/nfa9c113fd748
保護者の意向でポジションチェンジ
今回の試合では、保護者の意向?(子どもの心の代弁)が耳に入り、
試合の前日からポジションを変更するということがありました。
「うちの子は、~~のポジションがしたいと言っている。」
「今のポジションだと緊張して…」と。
決して強い口調でなく、【お願い】のような形ではあるもの…
やっぱり監督やコーチとしても、その気持ちをくんだほうがいいと思ったのでしょう。
私もコーチ陣に加わっているとはいえ、その話を聞いたのは、ポジション発表があった後でした。(人数調整のため、今年から名ばかりのコーチなのです(笑))
結果、試合中、連係ミスもいくつかあり、雰囲気が悪くなる場面も多くありました。
親の意向を聞きすぎるのって。
もちろん、保護者の意向を聞くことは悪いことではないと思います。
うまく言えない気持ちを代弁することもあるでしょう。
(学校現場でも保護者が同じようにリクエストしてくる場面は多くあります。)
でも、スポーツを通して、
・子どもに【自己決定の場を与える】
・子どもの【意見を尊重する】
という視点で行けば、
保護者からの声を聞いた後に、
子どもの意見を聞く場面を作ることも必要だったと思うのです。
学校でも、
保護者からご意見をいただいたときには、
一方の意見を聞くだけではなく、
もう一方の意見を聞いてから動く。
とか
その件について、
子どもがどう思っているのかを聞く。
ということを大切にしています。
しかし、
今回の件は、
保護者から意見をそのまま聞いて、
子どもの思いなしに動いてしまったのではないかと思うのです。
だから、急な対応になってしまった。
これは、試合後のコーチ陣でのミーティングでも
自分の意見として伝えてみました。
監督や他のコーチも真剣に聞いてくださいました。
スポーツを通して、どんな子を育てたいか。
やっぱり、
子どもに自己決定の場を用意すること
子どもの意見を尊重すること
これを大切にするならば、
・子どもがどこのポジションをしたいのか
・どんなプレーをしたいのかを
子どもと共有して進めるのって本当に大切だと思うのです。
保護者の意向で
ポジションが変わるという事は
私たちコーチ陣に軸がない事でもあると思います。
改めて、
私たちが
スポーツを通して、どんな子を育てたいのかを考える必要があると思いました。
最後に…
夏休みまでは、毎週のように週末は試合が入っています。
中には練習試合もありますが、
目標にしてきた大会まであと2か月もありません。
改めて、子ども達1人1人に気持ちを聞き、
チームの方針を固めていきたいと思いました。
私の役目は、子どもたちに問いかけて、
子どもたちの思いを引き出すこと。
それを目指して頑張りたいと思いました。