
君には長所があるじゃないか。もっと左足を生かすといい。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
末端コーチとして。
私の娘は、習い事でスポーツ(球技)を習っています。
私は、そこの末端の末端のコーチになっています。
日々、いろいろと工夫をして子どもと接しています。
技術的な指導は難しいので、
子どものプレーややる気を
励まし、価値づけることを意識しています。
先日も試合がありましたが、
監督、コーチ陣も、
試合の中で、
プレーへのダメ出しが出てきます。
もちろん、いいプレーはしっかりと褒めていますが、
ほめ(1)、ダメ出し(1)だと、
ダメ出しのほうが印象に残りますよね。
私は、頭が追い付かず、
すぐその場で
励まし、価値づけることがなかなかできないので、
試合後には、
「今日のベストプレーは、どれ?」
「どのプレーが上手くいった?」と聞きながら、
「俺は、あの時の、あのプレーが最高だと思ったよ。よく、あそこが見えていて、あんなプレーができたな~。」と
プラスの面を伝えるように心がけています。
技術的な指導ができないので、
こんなことしか言えません。
こんなのでいいのかなと悩んでいるときに…。
褒められたことがなかった!?
下の書籍を読みました。
題名に惹かれたからです。
その中に、
試合の様子を見たコーチに声をかけられる場面が出てきました。
「君はいい左足を持っているね」
練習中、僕のプレーをじっと見ていたドイツ人コーチが、何気なくそう言って、褒めてくれた。
「左足のボールタッチがやわらかいから、相手はボールを取りにくいよ」「スピードもある。左サイドからのドリブルとクロスが武器になるね」おどろいた。
それまで部活では「両足で蹴れないと、レギュラーにはなれない」と言われてきたからだ。それができないと、評価の対象にすらされなかった。
だから新鮮だった。
(中略)
ずっと「右足の練習をしなきゃ」と思っていた僕に、このコーチは「君には長所があるじゃないか。もっと左足を生かすといい」という見方をしてくれた。
上手くなる、
試合に出るためには、
課題(弱点)を克服することが必要だと思いこんでいた筆者に
長所を伸ばすように(目を向けるように)アドバイスしたコーチ。
すごく大切なことだと思いました。
本書では、
テストの点という、「結果」に対して、褒められたことはあったものの
自分が持っている特徴や、取り組みに対しては、褒められてこなかったというのです。
確かに、
長所に目を向けたり、
長所に気付かせたりするって、本当に大事だと思いました。
ってことは、自分の声掛けは不十分だった。
さきほど、
試合後に
「今日のベストプレーは、どれ?」
「どのプレーが上手くいった?」と聞きながら、
「俺は、あの時の、あのプレーが最高だと思ったよ。よく、あそこが見えていて、あんなプレーができたな~。」と
プラスの面を伝えるように心がけています。
と書きましたが、
これでは、不十分だと気付きました。
ここからさらに一歩踏み込んで
「〇〇さんは、△△が強みだから、その武器をどんどん伸ばすといいね。」とか
「武器を磨くと、さらに~~というプレーもできそうだね。」
などと
強みを自覚させたり、
強みを生かした未来の話をしたすると
さらによかったのだと思いました。
声掛けって、奥が深いですよね。(笑)
技術的な指導ができない私は、
堂々と、あなたの強みは〇〇だ!と断言できない場合もあります。
その時は、
「どんなプレーが得意なの?」とか
「右と左、どっちが得意なの?」と
子どもから引き出す方法もあるでしょう。
最後に…。
教育の世界では
「活動あって、学びなし」という言葉があります。
それと同じで、
「プレーをしたけど、学びなし」にならないように、
声掛けを工夫し、
子どもたちと関わっていきます!