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親子の主導権争い。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
親子の主導権はどちらにあるのか?
私の家でも昔ありましたが、
スーパーへ買い物に行った際に、
お菓子コーナーの前で、
「買って買って。」と子どもにねだられるのです。
皆さんは、ありませんでしたか?
ひどいときには、泣き叫び、
こちらが困ってしまうようなこともありました。
ときには、床に寝転がり、買ってくれるまで動かないぞと抵抗することもありますよね(笑)
こういう時、私は、親として試されているなと感じていました。
私は、絶対に買うもんかと思っていましたが、
あまりに激しい抵抗されると、心が揺らぎますよね。
ただ、ここで買ってしまうと、
「だだをこねれば買ってもらえる。」と子どもが学ぶと
よく言われています。
この場合、子どもとの主導権争いに親は負けたことになります。
たかだか、お菓子のことかもしれませんが、
子育てをしていると、このような場面がたくさん出てきます。
こういう場合は、
気持ちに寄り添いながらも、
同じ言葉を繰り返すというのがオススメです。
「どのお菓子が欲しいの?」
「どのお菓子が美味しそう?」
と、気持ちに寄り添いながらも、
「今日は買わないよ。」
ときっぱり言います。
ここでのポイントは、
「今日は買わないって言ってるでしょ。」と怒ったり、
「もう置いて帰るよ。」と突き放したり、
「次買おうね。」と嘘の約束をしたり、
せずに、
子どもが何をしようが、
子どもが何を言ってこようが、
「今日は買わないよ。」と、一貫して同じことを言うことです。
ときには、
首を横に振ったり
手で×マークを作ったりするなど、
変化をつけていきますが、
言いたい事は1つ。
「今日は買わないよ。」ということです。
こういう子どもとのやりとりで、
親が頑なに譲ってくれないと気づくと、
子どもはしつこく言わなくなってきます。
※何かのご褒美やお祝い等には買ってあげれば良いと思います。
子どもが泣き叫ぶから、子どもの行動にこちらが疲れるからと言う理由で、
子どもに主導権を握らせ続けてしまうと、後々困ってきます。
ちょっとした話です。
何回か思わず買ってしまうこともあるでしょう。
数回ぐらい問題は無いでは、ありません。
でも、その行動を続けていくと、
子どもはわがままを言い続ければ、いつか親は言うことを聞いてくれると学んでしまいます。
いろいろな物事を決める主導権は、親が持っておきたいものです。
※主導権を握るために
高圧的になったり
怒ったり、叱ったりして従わせるのは、違います。
常に淡々と伝えれば、子どもも冷静になったり、諦めたりするのです。
最後に…。
子育てにおいて、主導権がどちらにあるかを意識しておくのは、
大切なことだと思います。
実は、
その行動が
子どもの言いなり
という形になってしまっている場合もあるからです。
今日1日、「主導権」を視点に行動して見てはどうでしょうか。