見出し画像

人に話すことで、落ち着くことがある。聞いてもらえる存在はいるのかい?

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

教育相談で、子どもによく聞くこと。

学校現場では、教育相談といって、
担任と子どもが1対1で話をする場面があります。

悩みを聞いたり困っていることを聞いたりすることも多くあります。

そんな中で私が必ず聞くことがあります。

「困ったことがあったときに、話をできる人がいるの?」

というものです。

「いるよ。」という場合
本人が教えてくれるなら、その人の名前を聞くこともあります。

私が担任してきた多くの子は
友達か家族のどちらかを
言うことが多いです。

友達の場合、
習い事先の別の学校の子を挙げてる子も少なくありません。

中には、
相談する相手がぱっと思い浮かばない子もいます。

そういう時に、私は、
いろいろな窓口を提案します。

1番伝えたいのは、
困ったことがあったときに、
1人で抱え込まないでということです。

これは、低学年でも高学年でも、
ましてや
大人であっても同じです。

もちろん、
私がそういう立場(相談相手)になれると1番良いのかもしれませんが、
全ての人にとってそういうわけにもいきません。

その人の中に、
1人でもそういう相手がいるって
大切なことだと思っています。

あなたに、相談できる人はいますか?

下の本を読みました。

アフリカにある、しあわせがずっと続く村、ブンジュ村。

約200人が住む小さな村です。

アフリカのペンキアート「ティンガティンガ」を学びに行ったSHOGEN(ショーゲン)さんが、

この村と出会い、村人と共に生活し、生きる喜びを知っていく物語。

あらすじより

日本とは違う感性を得られるかなと思い、読んでみました。

そこに、下のような記事がありました。

ブンジュ村には、「5歳の誕生日が来たら、家族以外で相談ができる大人を自分で決める」という面白いルールがあります。

(中略)

プンジュ村では、家族以外に相談できる大人が1人いるということが、子どもの人生を救うと信じられているのです。


(中略)

では実際に、家族以外の誰かに悩みごとなどを相談することがあるのかと言うと、実はあまりありません。

一部抜粋

という内容でした。

やっぱり家族(先生)以外に、
何かあったら相談できる相手がいるって大切なことなんだと
改めて思いました。

最近では、見知らぬ誰かに相談をするアプリ(サイト)がありますよね。

誰かに聞いてもらうって、安心するんですよね。

自分の子にも、聞いてみた。

この本を読む前ですが、

わが子に
「何かあったときに相談できる相手はいるの?」
と聞いたことがあります。

わが子は家族や友達の名前を挙げます。

面白いことに学年が変わると相談相手が変わることがあります。
クラスが変わるので、友達関係が動くためでしょう。

そして、その年によっては、
相談できる相手がそばにいないという年もありました。

そういう時は、家族が相談相手になるのですが、
家族以外で相談できる人がいるというのは、
とても心強いのだなとよく感じます。

もちろん、
私が「相談できる人がいるの?」と聞いたからと言って、
子どもに相談相手ができるわけではありません。

ただ、メッセージとして、
上にも書いた。何か困ったことがあったとき、
1人で抱え込まないでね。と言う事は伝えたいと思います。

最後に…

一度、子どもに、
「何か困ったことがあったときに、相談できる相手はいるの?」
と尋ねてみるのも、大事なことかもしれません。

ポイントは、何も困ったことがない時に聞くことです。

落ち込んだり辛い思いをしているときに聞くのではなく。

何もないフラットの状態だからこそ、子どもは冷静に考えられるはずです。

何気ない子供との会話の時、
さりげなく、聞いてみてはどうでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!