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失敗は、遡って原因を探す。子どものトラブルを遡る!

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

子どもの話をさかのぼって振り返る。

子ども達がトラブルを起こした場合、
私は、時系列に
・出来事
・その時の気持ちを
聞くようにしています。

それを可視化して、
当人たちと話をします。

全体像が分かったあとから、

どこを気を付ければ、(やり直せば、)
同じことが起きないかを一緒に考えます。

同じことを繰り返してほしくないかです。

…とはいえ、また起きる時には起きるのですが(笑)

そのような聞き方をし始めたきっかけは、
畑村洋太郎さんが書かれた「失敗学」の本を読んで学んだからです。

失敗の原因を見つけようとするときには「原因から始まって途中で何が起こり、失敗という結果につながったのか」という「順演算」は不可能です。

そのために、まずは結果から逆順に原因を導き出す逆演算を活用するのです。

逆演算は、まず失敗したという結果を見つめ、次に失敗につながった一つ前の出来事が何だったかを推測するところから始まります。

そしてその出来事のさらに一つ前の出来事を推測し、
その工程の最大の原因にたどり着くまで繰り返していくというものです。

時系列を遡りながらひも解いていくことによって、失敗の原因と、のちに原因となる出来事がどのような事柄に影響を受けて、どのような過程で失敗という結果を導いたのかという困果関係を理解することができます。

失敗学 より

つまり、

失敗は、遡って原因を探していく。

最初の行動からでは見つけにくい。

というものです。

子どもの話を聞く際にも、
〇〇というトラブルが起きる前には、
△△があったんだね。

△△の前には、
□□があった。

さらにその前は~~があったんだね。

じゃ~、一番の原因は何なのだと思う?
どこをやり直せば、この問題は起きないと思う?

という感じです。

最後に…。

最初から、順に考えても原因が見付けにくいもの。

そう知っておけば、
自分の振り返りも
子どもへの接し方も
変わってきますよね。

そして、
どの行動が
どの結果を生んだのかを
整理しながら考えることができますよね。

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