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子どもだけで学区外に行ってはいけません!
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
学校から帰っていません!
昨日、保護者から、
「うちの子が家に帰っていないんです。まだ学校にいませんか?」
という連絡がありました。
学校の先生方と一緒に一生懸命探しました。
結果、その子は何事もなかったかのように、無事家に帰ってきたようです。
話を聞くと、友達と学区外に遊びに行っていたようなのです。
おうちの方は、子どもたちを厳しく叱ったそうです。
次の日には担任の先生や管理職の先生からも注意をされていました。
私は、放課後の遊び方を
学校の先生がとやかく言うのはどうなのかなと思っています。
学校では、
低学年は、家の周りまで。
中学年は、自分の地区まで。
高学年は、学区内まで。
など、年齢に合わせた行動範囲を示して指導しています。
「子供だけで遠くに行っては危ないから。」という安全面に配慮した指導項目です。
ただ、これは学校の先生がとやかく言う内容なのかな?と思ってしまいます。
放課後、その子が、
どこの範囲まで遊びに行こうが、
その家族のルールだと思うのです。
家で決めればいいのです。
私は、高学年を担任することが多いのですが、
子どもから、
「◯◯さんが、学区外に行っていました。」と教えられても、
「おうちの人が許可しているんなら、
いいんじゃないの。」と答えています。
クラス全体にも、
「1番だめなのは、親に嘘をついてまで、遊びに行ったり、ルールを破ったりすることだ。」と伝えています。
学校からは、年齢に合わせた行動範囲を示しますが、
それはあくまでも目安です。
後は、おうちの人と相談して決めれば良いのです。
親と相談した結果、
だめだと言われていることを
してしまうこと、
それがダメだ!
と伝えています。
学校から、行動範囲を示す理由。
結果的に、
親と相談して決めたことが1番なら、
「学校から、行動範囲を示さなければ良いのではないか」
と言われそうですよね。
ただ、学校から行動範囲が示されるのは、
過去の経験をもとに
子どもの安心安全を考えて出されている場合が
多くあります。
適当に決めているわけではありません。
また、ある程度の行動範囲を示した方が、
保護者が子どもに伝えやすいと言うメリットもあるのではないでしょうか?
学校からある程度の目安を示された方が、
子どもを説得しやすいということはあるでしょう。
「どうして、僕の家では、〇〇をしたらダメなの?」
と子どもに聞かれたときに、
「理由+学校からも言われてるでしょ。」
と、なると、
親もルールを決めやすいですよね。
最後に…。
学校から
「生徒指導便り」がなくなる事は無いでしょう。
この学校から出る便りを
子育てに上手に利用し、
子どもの安心安全を作っていくのは、
良い方法ではないでしょうか?