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自分のことを自分で決め、自分で実行する。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
卒業生が来てくれた。
昨日の放課後、卒業生が会いに来てくれました。
その時の言葉が、心に突き刺さっているので
今日はその話題を書こうと思います。
卒業生の現状を一通り聞いた後、
卒業生が
「今のクラスが楽しくない。小学校の時のクラスに戻りたい。」
「もうすぐ進学だけど、やりたいことがない。」
ということでした。
小学校生活を見る限り、心配のないシャンとした子でしたが、
中学生になってからは、
なかなか思うようにいかなかったのだとか。
思い返すと、
その子は、言われたことをテキパキこなすことがよくできる子でした。
小学校では、ある程度、レールを引いて学習や生活をしていきます。
それに慣れすぎて、
・自分で何かをする。
・自分で決める。
・自分から行動する。
ということが少なかったのかもしれない。
と思いました。
これは、私の取り組み方にも原因があるかもしれません。
もちろん、その一年は楽しく、充実したものでしたが、
長い目でその子の成長を見た時に、
もし、
・自分で何かをする。
・自分で決める。
・自分から行動する。
こういう経験を繰り返すことができていたら…
と考えずにはいられませんでした。
自己決定する場を作る。
改めて
自己決定をする場を設けることは
とても大切だと感じました。
自己決定をする場をもうけることで、
1.自己肯定感の向上します。
自己決定を経験することで、子どもは「自分には選ぶ力がある」「自分の意見や選択が価値があるのものだ」と感じるようになります。
2.責任感が育つ。
「自分が決めたことだからやり抜こう」という思いが生まれます。
3.問題解決能力の向上する。
選択をする場面では、さまざまな情報を整理し、選択肢を比較し、どちらと考えるか選ぶ必要がある。
4.主体的に取り組むようになる。
責任感が育つと似ていますが、自分で決めたということで、前向きに取り組むことができるようになります。
5.自立心が発達する。
将来的に親や教師などの指導者に頼らず、
自分で考えて行動できる自立した人間になっていきます。
上の卒業生の話につながりますね。
最後に…
自分のことを自分で決め、自分で実行する。
こういう経験を積み重ねるのは大切なこと。
分かっていてもなかなかいい関わりをするって難しいですね。
自己決定をする場を作る場合は、
指示が減り
問いかけが多くなります。
どうしたい?
AとBなら、どっちにする?
どんな方法があるかな?
そんな問いかけを入れながら、
子どもと関わっていきたい。
そう強く感じました。