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子どもによって、ヒントを使い分ける。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

算数でのヒントの与え方。

私のクラスでは、
算数の宿題プリントに答えをつけていません。

次の日の朝に提出されたものを
私が採点をし、休み時間などの空いた時間に直させています。

直しをさせるときに、
どのような声かけをすると良いか
かなり気を遣っています。

昨日、たまたま私のクラスに来られた先生が、
プリントの直しをしている子どもに声をかけてくださっていました。

ありがたいことです。

ただ、
「それはあまりにもヒントを出しすぎではないか。それはほぼ答えではないか。」
と感じる場面がありました。

その先生の関わりが良いか悪いかではなく、
その子に合わせたヒントの与え方というのはとても難しいのだと思いました。

(その先生は、とても熱心で、子ども思いな方です。
子どもや保護者からの信頼も厚いと感じています)

私も、一人ひとりに応じて、ヒントを与えながら、
プリントのやり直しをさせますが、うまくいっているかどうか、、、。

今日は、
私が、算数において
ヒントを出すときに、意識していることをまとめていきます。

具体例から。

三角形の面積を求める問題を例にします。

①ミスを見抜く目を育てる。


まず、大前提として、
間違いがあったとき、
どこを間違っているのか、
ミスを見抜く目をもって欲しいと思っています。

ここも、子どもの理解度に応じて
・直しなさいとだけ伝える。
・ここまでは合っている。これ以降が違うと範囲を示す。
・ミスの共通点に気づかせる。
など変化をつけています。

ミスを見抜く目を育てることは、
見直しの際に役立ちます。

②自分で調べる力を育てる。


次に、自分で調べる力を大切にしています。

算数の問題の解き方、考え方に目を向ける際に、
答えを待つのではなく、
自ら調べ、自ら解決する力を養ってほしいと思っています。

そのため、教科書やノートの
どこを見ればいいかを示すのは、大切なことだと思っています。


・〇ページの中に書いてあるよ。
・教科書の最後を見てごらん。
・三角形の公式を調べなさい。

調べる場所もレベルを分けています。

③選択肢を与える。


公式など、覚えて解く問題には選択肢を与えています。
(②のように、調べる範囲を示す場合もあります。)

算数が苦手な子供にとっては、
広い範囲から考えるよりも、
狭い範囲の中から、選ばせる方が
取り組みやすいからです。

・底辺×高さ÷2
・底辺×高さ
・縦×横

どれだと思う?

というように。

正解を選んだ場合には、
「じゃぁ、縦×横は何の面積の公式かな?」
と言うように、選択肢をうまく利用し、
復習のために使うこともできますね。

④類似問題で一緒に考える。


プリントの問題で、子供が間違えた場合、
似た問題をその場で作り、考えさせることがあります。

その時には、
身近な話題や簡単な数値に直して、取り組ませています。

身近な問題や簡単な問題が解けた上で、
プリントの問題に取り組ませることで、
難しい問題は、自分でできたと言う成功体験を積むこともできます。

もちろん、プリントの問題の後には、
もう1問、似た問題に、取り組ませたいところです。

最後に。

こういうヒントの出し方を、
目の前の子どもたちに合わせて出しています。

上のように、自分の軸を持って接することが大切なのだと思っています。

もし、お子さんが、
困っている時の
ヒントの出し方の指定になれば嬉しいです。

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