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宿題をしたと、親に嘘をつく子ども

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

我が学校の宿題事情

私の勤務する学校では、家庭学習の時間は、
学年× 10分+ 10分
で設定されています。

そして、その時間に合う
課題の量を出すことが多いです。

その事は、
学年懇談や学年便り、学校便りなど事あるごとに保護者に伝えられていると思います。

保護者に伝えていること

学校現場で働く私が
宿題に関して、私がおうちの人(保護者)に伝えている事は、

今、子どもたちがどんな勉強に取り組んでいるのか、
どんな問題にてこずっているのか知るために、
宿題をチェックしてほしい

ということです。

今、子どもたちがどんな勉強に取り組んでいるのか、
どんな問題にてこずっているのか知るために、
宿題をチェックしてほしい

です。大事なので2回言いました(笑)

宿題をやったかやらないかのチェックではありません。

学校の先生だけでなく、おうちの人も
子どもがやっている勉強の内容を知っていたり、
子どものつまずきを知ったりしておく事で、
何気ない会話の中での
出てくる言葉が変わってくる
のだと信じています。

例えば、
6年生の理科の勉強で、人体の勉強があります。
それぞれの臓器の場所や役割を学んでいきます。今子どもがそういう勉強をしているのだと知っていれば、
食事中に、
「よく噛んで食べないと、消化されにくいぞ。小腸が栄養吸収がしにくくて困ってしまうぞ。」とか
「ビールをよく飲むから、肝臓に負担がかかってるなぁ。肝臓が元気じゃないと、パワーを蓄えてくれないからなあ。」などと、
さりげなく、会話に盛り込むことができるでしょう。

特に、学年が小さいうちは、
生活に根ざした学習が多くあります。

おうちの方が、子どもの学んでいる内容を少し知っておくだけで、
子どもの学ぶ意欲に大きく関わってきます。

宿題をしたよと嘘をつく。子供たち。

担任している子の中には、宿題をしていないにもかかわらず、
おうちの方に宿題をしたとごまかす人たちがいます。

担任が、最近課題がよく出ていなくて…と親に伝えると
「確認をしたら、したと言ってたんですけど…」と
驚かれることも少なくありません。

このように、
口頭での確認で、
実際には、目視で確認をしていない
という場合があります。

そんな時、私は子どもに、
「あなたのことを大切に育ててくれたり、サポートしてくれたりしている親に対して、宿題程度のことで、嘘をつくもんじゃない。」と声をかけています。

「していないならしていないで、ごまかさず、正直に伝えられる人であって欲しい。」と伝えています。

※文章にすると、きつい口調で叱っているように感じますね(笑)

私が心配をしているのは、
子どもが誤魔化す人になってほしくないという思いです。

宿題を通して、
子どもが誤魔化すことを学んでしまうなんて、つらすぎます。

親は、〇〇すべし。

私は、そんな時に、親が子どものしていることに対して
〇〇する方がよいと思っています。

ぜひ、記事を読んでみてください。

最後に…

今、子どもたちがどんな勉強に取り組んでいるのか、
どんな問題にてこずっているのか知るために、
宿題をチェックしてほしい。

これは、教師を始めて10数年間。
その願いでもあります。

添削をして、間違えている問題を付きっ切りで教えてほしい。
というわけではありません。

知っているか知らないかが、
年齢が上がるにつれて大きな差になっていくのです。

そして、その差が
子どもの学習意欲の差にもつながっていきます。

忙しい日々ですが、
少しの時間、チェックの時間に使ってみてはどうでしょうか。


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