親が関わりすぎて、伸びる力はない。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
忘れ物を取りに来る保護者。
先日の放課後、職員室で仕事をしていると、
保護者が
我が子の忘れ物を取りに来られました。
その子は、病気なわけでも、怪我をしているわけでもありません。
時間的に暗かったこと
また、寒かったということで、
おうちの人が代わりに忘れ物を取りに来たというのです。
これに対して、あなたはどう思いますか?
私は、やりすぎだと思いました。
もちろん暗くなっているので、車で送ってくる事はあるでしょう。
ただ、その後に、
職員室を訪ねたり、忘れ物を取りに行ったりするのは、
その子自身がするべきだと思うのです。
忘れ物のないようによっては、
友達に聞くと言う方法もあるでしょう。
何にせよ、
自分のした事は、
自分で後始末をつけさせるというのは、
大切なことだと思います。
小学校の教員をしていると、
親が関わりすぎていると感じることが
時々あります。と思いますが
極端に言うと、
親が関わりすぎて、子どもに身に付く力はありません。
忘れ物の例で言うと
上のような親の関わりを続けていても、
子どもの忘れ物癖は治りません。
自分でできる挽回は、
自分でさせる。
その失敗を勝手に学ぶ事は、
必ずあるはずです。
これはとても大切なことだと思います。
ただし、
同じ失敗が続くようなら、
親のサポートのもと、
やり方を見直すと言う事は大切です。
うまくいっていないのに、
同じ方法を繰り返す事は、
成長がないと言うことです。
2学期末の個人懇談で、
担任の先生から、お子さんの課題について言われた場合、
それが昔から言われている(おうちの人が感じている)課題ならば、
見直しが必要だと思います。
小中学生の場合、
やっておきなさい。では、難しかったり、
スモールステップで示されたりしなければ、
なかなかできない場合も多いものです。
最後に…。
せっかくの長期休みです。
楽しいことをする。思い出づくりも行いながら、
好きなことを伸ばすレベルアップも測りながら、
課題を見直す時間も確保してみてはどうでしょうか?