迷ったとき、誰に相談するの?自分の中で整理して進むしかないの?厳しくしてほしいって子もいるでしょ、中には。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
自分で自分を律することができるか。
以前の記事で、
という「道徳性の発達段階」というものについて書きました。
私にとっては、とても大切な指針です。
ただ、大人の私ですら
他律からの自律の壁は、高く険しいと感じることがあります。
自分で自分を律することって、結構大変ですよね。
ましてや、子どもとなると。
厳しくしてほしい人だっているのでは?
下の本を読みました。
最近の甲子園強豪校の監督がどのように子どもたちに接しているかを分かりやすく書いてくれている本でした。
この本の「はじめに」では、
最近のほめて伸ばす教育方法は、
・指導者にとって非常に難易度が高いこと。
・生徒も挫折に打たれ弱くなり、失敗から改善する能力が成長できないこと。
が心配されていると書かれていました。
確かに、褒めるだけでは、
限界を感じることがあるのは、
私も現場にいて感じます。
子どものレベルを上げていくためには、
って結構大切だと思うのです。
やり直しをさせるって、ほめて伸ばすとは、ちょっと違いますよね。
子どもと相談して基準を決め、
そこに達していなかったら、
担任の判断でやり直しをさせる。
そういう繰り返しの中で
伸びていく力もあるのだと思っています。
だから、親(担任)は
やり直しをさせることを
恐れてはいけないと強く思うのです。
先ほどの本の中に、
イチローさんの言葉が紹介されていました。
今の世の中、
自分自身で厳しく利する(自律の)重要性が増しています。
これからはますます
自分自身をコントロールする力が
求められてきそうです。
ほめて伸ばす!とか
自主性を重んじる!とか
自律を促す!などと
確かに大切です。
ただ、そこは子どもにとっても
高い壁です。
下の発達段階を知ったうえで、
少しでも上のレベルを目指せるように
したいものです。
最後に…
繰り返しになりますが、
自律を目指すために、
ことを恐れてはいけないと思います。
やり直しをさせる中で、
子どもの中でできることの
基準が上がります。
基準が上がるということは、
行動の質が変わってきます。
私も、我が子も、
クラスの子も
自律の道を歩めるように
関わっていくのは大切だと思っています。