子育てを社会と結びつけよう。家の近所でできること。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
選挙に子どもを連れて行く。
6年生の社会科の勉強で、政治について学びます。
国民主権の1つとして選挙が挙げられます。
私の地域の場合、選挙の投票所は、
地元の体育館が使われています。
期日前投票となると、イオンの一角を使って行っている場合もあります。
授業中、子供たちに
「おうちの人と一緒に、選挙(投票所)に行った事はありますか?」と投げかけると、
今の勤務先では、ほとんどの子が
「行ったことがない。」といいます。
もしかすると、小さな頃は、ついていっていたかもしれません。
しかし、物心ついてからは、
1度も行ったことがないと言うのです。
選挙は、5分程度で終わります。
家の近所で行われます。
でも、子どもにとっては、身近なものではないんですよね。
投票率が下がっていることを考えると
お家の人が選挙に行っていないのかもしれません。
ただ、私の考えは、
というものです。
私自身、政治に強い関心があるわけではありません。
また、立候補者の政策(公約)に詳しいわけではありません。
しかし、
自分の子が社会に目を向ける良いチャンスだと思っています。
我が子と投票所に行った帰りには、
必ず娘たちから
「誰に投票したの?」
「なんで、その人なの?」と聞かれます。
私もない知識を使って理由を説明します。
子どもは納得しているかどうかは分かりませんが、
こういう機会は、
子どもなりに社会の課題に目を向けるチャンスだと思っています。
そのあとの会話で
「私だったら、~~~してほしい。」と
社会の課題に目を向けた発言を言うことも。
子どもなりに考えているんだなと感心することもあります。
また、選挙速報などで、開票すぐに当選が確実になることについてや
あまりに見かけない立候補者がなぜ当選するのかについて疑問をもち、
自分の見えない世界について想像するきっかけになっています。
確かに、投票に行ったからといって、
自分たちの生活が目に見える変化を起こすわけではありません。
(私自身が強く感じます。)
しかし、これからの社会を担う子どもたちが、
社会の動きに目を向けたり、
関心をもったりするきっかけにはなるのだと思います。
それを移動時間も含め、たった数十分で終わる選挙(投票)でできるとなれば、行かない手はないと思っています。
(子育ての視点から書いています。)
子どもが大きくなるにつれて、行きたがらない子も増えてくるでしょう。
しかし、そこは、外食のついでとか、
買い物のついでという理由で連れ出して、
選挙(投票所)へ足を向けてはどうでしょうか?