見出し画像

担任の恥は、かき捨て⁉

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

教室での一場面。

昨日、教室で子どもたちとこんなやり取りをしました。

子ども「先生、ものまね大会をしよう。」
私「いいね。どうやるの?」
子ども「では、ここからカードを引いてください。」
(トランプのような大きさの紙を十数枚、出してくる。)

私「これを引けばいいんだね。はい。(カードを引く。)」
子ども「なんて書いてありますか?」

私「かわいい声で、あいさつをしてみよう。って書いてある。」

子ども「それではお願いします。3・2・1」

あまりにも突然でしたが、おもしろいアイデアですよね。
しかもテンポがいい(笑)

私は乗せられて、
全力でかわいい声で、
あいさつをしてみました。(笑)

喜んでくれる子どもたち。

子ども「じゃ~、次!」と
またカードをひかされる私。

カードには、上のようないろいろなお題がたくさん書いてありました。

2つしたところで、子どもと交代。

子どもたちと楽しく
ものまね大会をしました。

子どもたちの前で、
自分をさらけ出したり、
ときには失敗を見せたりするのって、
大人として(教師として)少し抵抗がある人もいるかもしれません。

どちらかと言うと、私は抵抗がある方だと思っています(笑)
だって、恥ずかしいじゃないですか(照)

ただ、子どもたちは、そういう大人の姿が大好きです。

人間らしさを感じるからだと思います。

子どもたちのやりとりから、
失敗も
自分の殻を破る姿も
どちらも見せていくことが大切なのだと痛感しています。

余談ですが…

先日、娘の運動会がありました。

運動会の途中で、先生方から
「一緒に参加してもいいよと言われる保護者の方はおられませんか?」
声がかかりました。

子どもたちはいっせいに大人たちの方を見ます。

「ここで出れば、我が子は喜ぶかもしれない。」と
心の中では思っていましたが
なかなか前に出ることができませんでした。

今日の記事と逆行するかもしれませんが、
大人数の前に出て
アピールするほど、
勇気はありませんでした(笑)

さらけ出す大人はかわいいね。

下の本を読みました。

アフリカにある、しあわせがずっと続く村、ブンジュ村。

約200人が住む小さな村です。

アフリカのペンキアート「ティンガティンガ」を学びに行ったSHOGEN(ショーゲン)さんが、

この村と出会い、村人と共に生活し、生きる喜びを知っていく物語。

あらすじより

面白そうな話だと思いませんか?

この話の中に、「大人の失敗」に関する記事がありました。

このブンジュ村の人たちは、
大人が失敗するのを見せることで、
子どもはできないことは恥ずかしいことじゃないと分かり、
失敗を恐れない子どもになると考えるそうです。

『この村の大人は、失敗した大人に対して
『人間らしいね、かわいいね』って言ってあげるんだ。

生きていく上で一番大切なのは、人間らしさ。

年を重ねれば重ねるほど、完璧になっていくんじゃないんだよ。

人は、年を重ねれば重ねるほど、人間らしくなっていくんだ。』

失敗やヘマをすることは、恥ずかしいことじゃない。人間らしい行為であり、かわいい行為だって言うんです。

不完全であるからこそ、愛される存在だということ。だから、失敗した時は、この村では「そんな私って、かわいくない?」ってみんな言います。

そして、そんな様子をそのまま子どもに見せることで、子どもは「完璧じゃなくてもいいんだ」と自分を肯定できるようになるんです。

一部抜粋


とっても素敵な話じゃないですか?

大人の失敗も、殻を破る姿も、
人間らしくて、可愛いと思ってもらえる集団(家族)ならば、
生き生きと過ごすことができるのだと思います。

こういうマインドを大人が持ち続けている事は、生きやすい集団(家族)につながっていくのだと思います。

最後に…

上にも書きましたが、私は大人数の前になると、
自分をさらけ出すことに恥ずかしさを覚えてしまいます。

また、知らない人が多い中でも…

身内(家族)の前や気心知れた友達の前なら
できる方だと思います。

自分のクラスでも
そういう姿を見せようと頑張れる方だと思います。

今後も、こういう時間を少しでも増やして、
子どもが安心して過ごせる空間を作っていきたいです。

それでは、今日も楽しんで行ってきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?