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昼想にゃむ・エンタメ再遊記🍜(『BanG Dream! Ave Mujica』第6話感想・考察?)
今回は、アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』第6話から、祐天寺にゃむさん登場シーンの感想や考察(?)を述べていきます。
1.【飯テロ注意】ラーメン銀河の"理想"
まず、にゃむさんが今回ロケで訪れたラーメン銀河。
初登場は『BanG Dream! 3rd Season』第4話。
RAISE A SUILENのドラム担当・マスキングのバイト先として登場しました。
店主の太田陽さん自身も、デスメタルバンド「デス・ギャラクシー」に所属していた元バンドマンで、その縁もあってか、バンドに情熱を注ぐ若者達が多く訪れています。
(店主の本名は、下記リンク先の
質問回答集 第3弾「アニメ「3rd Season」 #13エンディングでますきの父と並んでいた2人はどなたでしょうか?」の回答を参照しました。)
店の前に出してあるメニュー表を見てみると、
醤油や味噌、ちゃんぽん麺など幅広く扱いつつも、「アルティメット銀河」なる具材山盛りのラーメンを看板商品としていることが分かります。
(下記リンク先のポスト・右の画像から、文字は反転しているものの、メニューが確認できます。)
【もっと知りたい!アニメ「BanG Dream! 3rd Season」#6】
— バンドリ! BanG Dream! 公式 (@bang_dream_info) August 6, 2020
ご覧いただきありがとうございました!
「ラーメン銀河」の場面写真と美術ボードを公開!
店内の風景だけでなく、厨房も見れちゃいます👀✨https://t.co/d0QDX7M8vB#バンドリ #バンドリアニメ3rd #バンドリのじかん pic.twitter.com/vnBUPCCUKe
この「アルティメット銀河」、メニュー表の赤枠で括られた「豚骨味」と、ドクロ型の炎をあしらった看板の「地獄辛」という表現から「豚骨ベースの相当辛いラーメン」であることが読み取れます。しかし、現実の大盛り激辛食品にありがちな「上の具材まで真っ赤」ではないことから、「ラーメンそのものは"地獄辛"だが、具材と一緒に食べることで、辛いのが苦手な人も美味しく味わえる」ようになっているのではないかと予想できます。
つまり、「アルティメット銀河」を始めとするラーメン銀河のラーメンは「より多くの人に美味しくラーメンを食べてほしい」という店主の"理想"が"個性"となって現れている、と言えるのです。
しかし、そう考えた時『BanG Dream! Ave Mujica』第6話に出てきた「テンセイ」の存在がとてつもない異端になるのです。
2.【激辛】「テンセイ」ができたワケ
「一度死んで蘇る」という、辛さレベルMAXのラーメン「テンセイ」。
食レポ中の「痛い痛い痛い!」や、ロケ終了後の「のさん(嫌だ)」というにゃむさんのリアクションから、その辛さがどれほど凄まじいかを物語っていました。
ちなみに、「テンセイ」は『3rd season』第4話に登場した辛そうなラーメンと見た目は似ていますが、よく見ると透明度が異なります。「テンセイ」の方がスープが濃く作られていて、具材がスープに浸かった部分だけ見えなくなっています。それほど、辛さが濃く、強くなっているのです。
(参考資料として、下記リンクのポストの画像をご覧ください。)
⚡口いっぱいに銀河が広がる、
— バンドリ! BanG Dream! 公式 (@bang_dream_info) March 31, 2024
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この「痛みを伴う辛さで客が悶絶しかねないラーメン」は、先ほどの項目で述べた店主の理想とかけ離れたもののように思えます(さらに、辛くても大多数の人が食べられる工夫がなされた「アルティメット銀河」とも異なります)。
あえて言うなら、昨今の激辛ブームに乗って作ったラーメン、つまり「テンセイ」に関しては「自分の理想よりも、世間が求めていそうなものを反映した"商品"」と言えます。
なぜ、ラーメン銀河は「テンセイ」を作ったのか。
考えられるのは「『テンセイ』をきっかけにラーメン銀河のラーメンに興味を持ってもらうため」、そして「『テンセイ』の売上を、自分が理想とするラーメン作りに充てるため」です。
流行(激辛ブーム)を取り入れながらも、ラーメン銀河らしさは残すことで、噂を聞きつけてやってきた客の一部が、その個性に気づき、惹かれ、ファンになる。
加えて、流行に乗ったことで伸びた売上を「店主が考える、『より多くの人が美味しく食べられるラーメン』」の製作に充てられる。
つまり「テンセイ」は、個性の発揮と理想の追求のために、あえて流行に乗って作られたラーメンなのではないでしょうか。
ラーメン銀河は、現実を見据えながらもブレない理想と個性を軸としている。
そう思えてなりません。
さて、2項目に渡ってラーメン銀河の経営理念や戦略について色々語りましたが、この話は、にゃむさんのエンタメ論に繋がります。
3.【酷評】にゃむち流エンタメ論の欠陥
「望まれるものを与えるのがエンタメだし」
「ゲストが望んでること、理解ってる?」
にゃむさんが掲げるエンタメ論は、現実的で何も問題が無いように見えて、致命的な欠陥を抱えています。
それは、「ゲスト(客)が望んでること」をそのまま提供すれば良いエンターテインメントができると勘違いしていることです。
例えば、
「話題になってるアレやってよ〜」
というゲストに対して、望み通り「話題になってるアレ」をそのまま披露したとして、そのゲストはずっと応援してくれるファンになるでしょうか?
そのほとんどが、
「『話題になってるアレ』を生で観れたし、もういいかな」と満足して、
「もう一度観に行きたい」とはならないのではないでしょうか。
「昨日好きでも、今日飽きた。」
にゃむさんはこの言葉を「同じことをずっと続けていたら飽きられる」という意味で使っていました。
しかし、人は「新しい刺激を感じなくなったから」飽きるのであって、
それは「望まれるものを与える」だけのエンターテイメントに対しても同じことが言えます。
つまりにゃむさんのエンタメ論は、その場を盛り上げてバズることはできても、ゲストがすぐ興味を失くしてしまうため次に繋がりにくく、永く愛される方向には結びつかない考え方なのです。
では、にゃむさんはどうすれば良いのか。
どうすれば永く愛されるようになるのか。
ここで、1.や2.の項目で述べた理想や個性が必要になるのです。
4.【救済策】永く愛されるには
永く愛される作品は、担い手の理想や主張、あるいは「こういうのが好き」という癖(へき)が、細部から垣間見えるもの。
それが個性として受け入れられているのです。
また、その担い手についても、望まれたものから自分の個性や理想を見出だせている人の方が永く愛されています。
第6話時点でのにゃむさんは、バラエティタレントとして活躍しながらも、望まれたことを淡々とこなしているだけの状態です。
このままでは、新しいタレントにすぐ取って代わられてしまうでしょう。
「そのためなら何だってやるし、チャンスがあれば食らいつく。無ければこじ開けて飛び込む。」
自分の願いを叶えるための努力を惜しまないにゃむさん。
短期間でプロ級のドラムスキルを会得できるほどの根性があるのですから、あとは「どんなことがしたいのか」という理想を明確にして、それを主軸にできれば永く愛されるのではないでしょうか。
おわりに
今回は、アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』第6話から、祐天寺にゃむさん登場シーンの感想や考察(?)を述べていきました。
今まで以上に好き勝手なことを書いてしまいました。
特に後半は、上から目線で知ったようなことを書いていたので、お見苦しいところをお見せしてしまったと思います。
申し訳ありません。そして、読んでくださってありがとうございます。
にゃむさんの「望まれるものを与えるのがエンタメ」という言葉について、以前から納得できる部分とできない部分があったのですが、上手く言葉にすることができずにいました。
それが、今回のラーメンロケのシーンで自分なりの答えを出せた気がしたので、今回の感想文を書きました。
引き続き、『BanG Dream! Ave Mujica』を追っていきたいと思います。
改めて、拙い文章を読んでいただき、感謝です!
ありがとうございました!